水光注射とは?美肌効果とダウンタイムを徹底解説
水光注射とは?韓国発祥の美肌治療の基本を解説
水光注射は、韓国で生まれた美肌治療法で、「水光皮膚(ムルグァンピブ)」という輝くような潤いのある肌を目指す施術です。極細の針を使って、ヒアルロン酸などの美容成分を皮膚の浅い層(真皮層)に直接注入します。
肌の内側から潤いを与え、ハリや弾力、透明感のある若々しい肌へと導く効果が期待できるのが特徴です。
真皮層には、本来ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなど、肌の潤いやハリ、ツヤ、弾力に欠かせない成分が存在しています。しかし、これらの成分は20代をピークに減少していくため、年齢とともに肌の乾燥やシワ、たるみなどの肌トラブルが現れやすくなります。
水光注射は、こうした肌の悩みに対して、美容成分を直接肌の内部に届けることで効果的にアプローチする治療法なのです。

水光注射で期待できる美肌効果とは
水光注射で期待できる効果は多岐にわたります。主な効果をご紹介しましょう。
まず第一に、肌の潤いとハリの向上が挙げられます。ヒアルロン酸は1グラムで6リットルもの水分を抱え込む保水力を持っており、これを直接肌に注入することで、内側からみずみずしい潤いを与えることができます。
また、コラーゲンの生成を促進する効果も期待できます。注入された美容成分が刺激となって、肌内部でコラーゲンの生成が活発になり、肌のハリや弾力が向上します。
さらに、ちりめんジワや小じわの改善効果も期待できます。肌の水分量が増えることで、乾燥によって生じていた小じわが目立たなくなります。
くすみの解消や肌のトーンアップも水光注射の魅力です。肌のキメが整うことで光の反射が均一になり、くすみが改善されて明るい印象の肌に変わります。
毛穴の引き締め効果も期待できます。特にボトックスを配合した水光注射では、毛穴の開きを改善する効果が高いと言われています。
水光注射の最大の特徴は、注入する薬剤をカスタマイズできる点です。ヒアルロン酸に加えて、ビタミンC、プラセンタ、ボツリヌストキシン(ボトックス)、成長因子など、さまざまな美容成分を組み合わせることができます。
お肌の悩みに合わせて最適な成分を選ぶことで、より効果的な治療が可能になるのです。
水光注射の施術方法と種類について
水光注射には、大きく分けて「手打ち法」と「機械打ち法」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
手打ち法(ナパージュ法)
手打ち法は、医師が手動で一か所ずつ注射していく方法です。ニキビ跡のクレーターや深いシワなど、特定の悩みにピンポイントでアプローチできるのが特徴です。
注入の深さや量を細かく調整できるため、カスタマイズ性が高く、凹凸やボリューム不足の改善に効果的です。
一方で、機械打ちに比べて痛みや内出血がやや出やすく、ダウンタイムが1週間程度と長めになる傾向があります。
機械打ち法
機械打ち法は、9本の極細針がついたスタンプ型の専用機器を使用します。肌を吸引しながら薬剤を均一に注入していくため、顔全体を短時間で施術できるのが特徴です。
痛みや内出血が比較的少なく、ダウンタイムも数日程度と短いのが利点です。顔全体のハリやツヤ、毛穴の縮小に効果的ですが、深いクレーターや凹凸には効果が限定的な面もあります。
日本では当初、手打ち法が主流でしたが、現在は機械打ち法が一般的になっています。機械打ち法は、注入量と深さを患者さんに合わせて調節でき、薬剤を均一に注入できるため、施術時間の短縮や痛みの軽減にもつながっています。
どちらの方法が自分に合っているかは、肌の悩みや希望する効果によって異なります。カウンセリングで医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

水光注射のダウンタイムと副作用について
水光注射は比較的ダウンタイムの短い施術ですが、いくつかの副作用やリスクがあります。事前に知っておくことで、安心して施術を受けることができるでしょう。
施術直後に起こりうる症状
施術直後は、注射部位に赤みや膨疹(ぼうしん:ポコポコとした腫れ)が現れることがあります。これは注射による一時的な反応で、通常は数時間から1日程度で落ち着きます。
また、内出血が生じることもあります。特に皮膚の薄い部位では内出血が目立ちやすいため、注意が必要です。内出血は1〜2週間程度で自然に消えていきます。
肌のヒリヒリ感や軽い痛みを感じることもありますが、これらの症状も通常は一時的なものです。
日本で現在主流となっている機械打ち法では、手打ち法に比べてダウンタイムが短く、症状も軽度で済むことが多いです。
ダウンタイム中の注意点
水光注射後のダウンタイム中は、以下の点に注意しましょう。
- 施術当日の洗顔は避け、翌日からは優しく洗顔する
- 施術後24時間は入浴(特に熱いお湯)、サウナ、激しい運動を控える
- 施術後は肌を強くこすらない
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアをしっかり行う
内出血が気になる場合は、コンシーラーなどでカバーすることも可能です。ただし、施術直後のメイクは避けるようにしましょう。
水光注射は安全性の高い施術ですが、まれに感染や色素沈着などのリスクもあります。信頼できるクリニックで施術を受け、医師の指示に従うことが大切です。
妊娠中・授乳中の方、ケロイド体質の方、皮膚感染症がある方は施術を受けられない場合があるため、事前に医師に相談しましょう。
水光注射の効果を実感できる期間と持続性
水光注射の効果はいつから感じられるのでしょうか?また、どのくらいの期間持続するのでしょうか?
効果の実感時期には個人差がありますが、一般的には施術から2〜3日後に効果を感じ始める方が多いようです。施術直後は赤みや腫れなどのダウンタイム症状があるため、それらが落ち着いてから本来の効果が現れてきます。
効果のピークは施術から1〜2週間後に訪れることが多く、肌のハリや潤い、透明感の向上を実感できるでしょう。
効果の持続期間は、使用する薬剤や個人の肌質、生活習慣などによって異なりますが、一般的には1〜2ヶ月程度と言われています。初回は効果の持続期間が短い傾向にありますが、定期的に施術を重ねることで効果が長持ちするようになります。
長期的に効果を維持するためには、まずは3〜4週間に1回のペースで3〜4回の施術を行い、その後は2〜3ヶ月に1回のメンテナンス施術を受けるのが理想的です。
水光注射の効果を最大限に引き出すためには、日常のスキンケアも重要です。保湿ケアや紫外線対策をしっかり行うことで、効果をより長く維持することができます。
また、十分な睡眠や栄養バランスの良い食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることも、美肌効果を持続させるポイントです。
水光注射と他の美容治療の違いと選び方
水光注射と似た効果が期待できる美容治療には、ダーマペンやポテンツァ、マイクロボトックスなどがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
水光注射とマイクロボトックスの違い
水光注射とマイクロボトックスは、どちらも皮膚の浅い層に美容成分を注入する点で似ていますが、使用する薬剤が異なります。
水光注射は主にヒアルロン酸を中心とした美容成分を注入するのに対し、マイクロボトックスはボツリヌストキシン製剤(ボトックス)を注入します。
マイクロボトックスは、筋肉の表面を覆う繊維を軟らかくし、肌をなめらかにする効果があり、毛穴の引き締めやニキビの改善、皮脂分泌の抑制などに効果的です。
どちらを選ぶかは、肌の悩みによって異なります。潤いやハリを求めるなら水光注射、毛穴や皮脂の悩みが強い場合はマイクロボトックスが適しているでしょう。
水光注射とダーマペン・ポテンツァの違い
ダーマペンやポテンツァは、極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の再生力を高める施術です。水光注射との大きな違いは、美容成分の注入方法にあります。
水光注射は注射器で直接美容成分を注入するのに対し、ダーマペンやポテンツァは肌に微細な穴を開けた後、美容液を塗布して浸透させます。
また、ダーマペンやポテンツァは肌の再生を促す効果が強く、ニキビ跡や毛穴、小じわなどの肌質改善に向いています。一方、水光注射は即効性のある潤いやハリの向上に優れています。
自分の肌の悩みや求める効果に合わせて、適切な施術を選ぶことが大切です。もちろん、複数の施術を組み合わせることで、相乗効果を得ることも可能です。
どの施術が自分に合っているかわからない場合は、カウンセリングで医師に相談し、最適な治療プランを立ててもらうとよいでしょう。

水光注射を受ける際のクリニック選びのポイント
水光注射の効果を最大限に引き出すためには、信頼できるクリニック選びが重要です。以下のポイントを参考にしてください。
まず、使用する薬剤の種類が豊富なクリニックを選びましょう。肌の悩みに合わせてカスタマイズできる幅が広がります。また、料金が相場から大きく外れていないかも確認しておくとよいでしょう。
カウンセリングが丁寧で、質問に親身に答えてくれるクリニックを選ぶことも大切です。施術前の不安や疑問を解消し、納得した上で施術を受けることができます。
医師の技術力や経験も重要なポイントです。特に手打ち法を選ぶ場合は、医師の技術によって効果や内出血の程度が大きく変わってきます。症例写真や口コミなどを参考にすると良いでしょう。
アフターケアが充実しているかどうかも確認しておきたいポイントです。施術後に不安なことがあった場合に相談できる体制が整っていると安心です。
また、通いやすさも考慮しましょう。水光注射は定期的に通うことで効果を維持できるため、アクセスの良さや診療時間なども重要な選択基準となります。
最後に、清潔で衛生的な環境かどうかも確認しておきましょう。施術は医療行為ですので、安全性を最優先に考えることが大切です。
まとめ:水光注射で叶える潤いとハリのある美肌
水光注射は、ヒアルロン酸などの美容成分を肌の内部に直接届けることで、内側から潤いとハリのある肌を実現できる施術です。
小じわの改善、くすみの解消、毛穴の引き締めなど、さまざまな肌の悩みに効果を発揮します。また、注入する薬剤をカスタマイズできるため、一人ひとりの肌質や悩みに合わせた施術が可能です。
ダウンタイムは比較的短く、日本で主流の機械打ち法であれば、数日程度で日常生活に戻れることがほとんどです。効果は1〜2ヶ月程度持続し、定期的に施術を重ねることで、より長く効果を維持することができます。
水光注射を検討する際は、自分の肌の悩みや希望する効果を明確にし、信頼できるクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることをおすすめします。
美しい肌は健康な肌から生まれます。水光注射と併せて、日々のスキンケアや生活習慣の見直しも行うことで、より効果的に潤いとハリのある美肌を手に入れることができるでしょう。
東京美専クリニックでは、一人ひとりの肌質や悩みに合わせた水光注射を提供しています。美肌効果を最大限に引き出すための最適な施術プランをご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。
詳しくは東京美専クリニックの公式サイトをご覧ください。
著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平
経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業
東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。
本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
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