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美容医療ブログ

顔の脂肪吸引後のたるみ対策完全ガイド|失敗に見えない仕上がりの秘訣

顔の脂肪吸引を検討されている方にとって、最も気になるのが「術後のたるみ」ではないでしょうか。

せっかく小顔を手に入れても、皮膚がたるんでしまっては意味がありません。むしろ老けた印象になってしまうこともあります。

実は、脂肪吸引後のたるみは「起こるべくして起こる」ケースと「適切な対策で防げる」ケースがあります。この違いを理解することが、満足のいく結果を得るための第一歩です。

この記事では、形成外科専門医として多くの脂肪吸引を手がけてきた経験から、たるみが起こるメカニズムと、失敗に見えない仕上がりを実現するための秘訣をお伝えします。

脂肪吸引後にたるみが起こる3つの原因

顔の脂肪吸引後にたるみが生じる原因は、大きく分けて3つあります。

脂肪の取り過ぎによるたるみ

最も多い原因が、脂肪の過剰な吸引です。

脂肪を取り過ぎると、皮膚と筋肉の間にスペースが生じます。このスペースを埋めるように皮膚が垂れ下がり、かえってたるみが目立つ結果になってしまいます。特に顔やお尻などは、必要のない部分の脂肪まで吸引してしまうと、支えがなくなり上の部分がたるんで垂れ下がってしまう場合があります。

適切な量を見極める技術と経験が、医師には求められます。

元々のたるみが顕在化するケース

脂肪吸引前から皮膚のたるみが強い方は、適切な量を見極めて脂肪吸引しないとたるみがより目立ってしまうことがあります。

脂肪がクッションのように皮膚を支えていた状態から、そのクッションを取り除くことで、隠れていたたるみが表面化するのです。元々たるみが強い方は、たるみがあるのかきちんと診察してもらい、医師と脂肪吸引後にどのくらいたるんでしまうのか、どうするとたるまないかしっかりとしたすり合わせが必要です。

40代以上の方は特に注意が必要です。

加齢による自然なたるみの進行

脂肪吸引をしても、重力には抗えません。

年数とともに自然に徐々に弛んできてしまいます。また年齢を重ねることで皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、ハリがなくなることで支えられていた脂肪が支えられなくなりたるみがでてきます。ただし、脂肪が多い方よりも重力がかかる脂肪が少なくなるので、加齢によるたるみを遅らせることは可能です。

脂肪吸引は「たるみ予防」にもなり得るのです。

たるみやすい人の特徴を知っておく

すべての人が同じようにたるむわけではありません。

たるみやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。

年齢によるリスク

年齢は皮膚の弾力を左右する大きな要素です。

40代以上では、コラーゲン・エラスチンが20代の頃の半分にまで減少します。皮膚の弾力が低下していて、かなりたるみやすくなっていると考えられます。30代あたりからコラーゲン・エラスチンが激減し始めるため、注意が必要です。

ただし、20代や30代でも妊娠・出産経験や極端なダイエット経験がある方は、皮膚が一度大きく伸びた経験があるため、たとえ30代であっても皮膚の回復力が低下しており、たるみリスクが無視できません。

体型・体質によるリスク

生まれ持った体質や、脂肪のつき方によっても、たるみやすさは変わります。

皮膚が薄い人は、血管が透けやすいなど、組織を支える力が弱く、たるみやすい傾向にあります。脂肪量が多い人は、もともと脂肪がたっぷりついていた分、皮膚が伸びているため、脂肪を減らしたとき皮膚が余ってたるみやすくなります。

筋肉が少ない人も要注意です。筋肉が発達してしっかりしていると、皮膚を内側から張る力が働きます。逆に筋肉が弱いと、たるみやすくなります。

生活歴によるリスク

日々の生活習慣や生活環境も、皮膚のハリに影響を与えます。

ダイエットとリバウンドを繰り返してきた人は、皮膚が何度も伸び縮みしているため弾力が失われており、脂肪吸引後に皮膚が収縮しにくいと考えられます。日焼けをたくさんしてきた人も、紫外線によるダメージでコラーゲンが壊れ、皮膚のハリが失われています。

過去の生活習慣が、現在の皮膚状態を決定づけているのです。

たるみを防ぐための同時施術という選択肢

脂肪吸引だけでは不安な方には、同時施術という方法があります。

タイトニング治療との併用

脂肪吸引を行う際にエンブレイスRFなどのタイトニング治療を併用することで、皮膚のたるみを最小限に抑えることができます。

ほとんどの高周波治療では皮膚の外側からしかアプローチすることができませんが、エンブレイスRFの場合はカニューレ(針)を皮膚の中へ直接挿入します。皮膚の内側・外側両面からアプローチすることができるので、効果的にフェイスタイト・ボディタイトを実現します。

脂肪層に均一で高い熱エネルギーを与えることができ、脂肪の収縮と同時に皮膚のタイトニングも得られるという二重の効果が生まれます。

糸リフトとの併用は本当に必要か

脂肪吸引と糸リフトをセットで提案するクリニックが増えていますが、本当に必要なのでしょうか。

実は、脂肪吸引だけでも十分小顔になれるケースがほとんどです。小顔整形をご希望される患者様の8割以上は20代の方で、20代の場合、丸顔や二重あご、ほほのもたつきの原因は主に脂肪や筋肉であることが多いのです。お若い方の場合、皮膚のたるみはほぼありませんので、糸リフトを入れても変化は少なく、効果は乏しいと考えられます。

糸リフトはクリニックの営利目的で活用されることが多く、必要本数について患者様が判断できるものではないためアップセルの提案がしやすく、効果が一時的なものだからリピーター化でき、高度な技術を必要としない施術のため、新人の医師でもでき、結果として売上に繋がりやすい特徴があります。

将来的なたるみ予防のためと提案するクリニックもありますが、お顔のたるみの原因には皮膚のほか脂肪の下垂、筋肉の衰えなど、さまざまな原因があります。一人一人たるみの原因が異なるので、糸リフトを入れたからといってたるみが予防されるとは限りません。

脂肪吸引の効果は5年後・10年後も続くのか

長期的な視点で考えることも大切です。

脂肪細胞は再生しない

脂肪吸引の大きな魅力は、その持続効果です。

一度吸引した脂肪細胞は再生しないため、理論上はリバウンドしにくいと言われます。成人になると、体内の脂肪細胞の数はほぼ一定になります。太ったり痩せたりするのは、脂肪細胞の数が増減するのではなく、一つひとつの脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりするためです。

脂肪吸引は、この脂肪細胞そのものを取り除く施術です。そのため、吸引した部分の脂肪細胞の数は減少し、再び脂肪がつきにくくなります。

生活習慣が持続効果を左右する

ただし、注意したいのは残存した脂肪細胞の存在です。

脂肪吸引で全ての脂肪細胞を取り除くわけではありません。術後に暴飲暴食を繰り返したり、極端な運動不足が続いたりすると、残った脂肪細胞が大きくなり、再びボリュームが出てしまう可能性があります。5年後も効果を維持するためには、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけることが大切です。

高カロリー・高脂質な食事を避け、有酸素運動や筋力トレーニングを継続することで、残存脂肪細胞の肥大化を抑制し、基礎代謝の向上と全体的な脂肪燃焼が期待できます。

ダウンタイム中の過ごし方がたるみ予防の鍵

術後の過ごし方も、仕上がりに大きく影響します。

圧迫固定の重要性

術後には、シワやたるみを防いで綺麗な仕上がりにするために、フェイスバンテージによる圧迫固定を案内されることがあります。

圧迫固定は、皮膚と組織を密着させ、余分なスペースを作らないために非常に重要です。煩わしく感じるかもしれませんが、この期間をしっかり守ることが、たるみのない美しい仕上がりにつながります。

当日から3日目までは特に重要な時期です。

拘縮期の理解と対処

術後2週間頃から、拘縮という現象が起こります。

脂肪を取り除いた部分の組織が引き締まっていく過程で起こる症状で、皮膚がでこぼこしたり、突っ張ったりすることがあります。これは失敗ではなく、組織が癒着して引き締まっていく正常な過程です。数ヵ月かけて自然に改善しますので、焦らず経過を見守ることが大切です。

この時期のマッサージやケアについては、担当医の指示に従ってください。

失敗しないクリニック選びのポイント

たるみを防ぐ最大の秘訣は、クリニック選びにあります。

カウンセリングでたるみリスクを説明してくれるか

最初のカウンセリング時に「たるみリスク」についてきちんと説明してくれるクリニックを選びましょう。

当院では「正確な診断の下、適切な術式を、適正価格で患者様にご提案する」を信念に、最初から医師の診察を行っています。カウンセラーを配置せず、医師が直接診察から診断、治療提案を行い、患者様ファーストの診療を実践しています。

リスクを隠さず、正直に説明してくれる医師こそ、信頼できるパートナーです。

引き締め治療の提案ができるか

脂肪吸引だけでなく、引き締め治療の提案ができるクリニックは、総合的な視点を持っています。

もし、当院で脂肪吸引を希望される方全員に脂肪吸引「だけ」を行ったとしたら、半分ぐらいの方はたるむと考えています(40歳以上に限れば、その割合は70%に達します)。理想のボディラインを手に入れるために脂肪吸引はとても有効ですが、それだけで十分とは言い切れないケースがあるということです。

患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適な組み合わせを提案できる技術と知識が必要です。

最終的な形を重視しているか

「脂肪を取ること」より「最終的にきれいな形にすること」を重視しているクリニックを選びましょう。

美容皮膚科的施術から美容外科的手術まで多岐に渡る治療を一貫して提供し、患者一人ひとりに最適な選択を提案できることが重要です。当院では、顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けています。

術後管理(圧迫・マッサージ・リハビリ)まで細かくサポートしてくれるクリニックなら、安心して任せられます。

まとめ|たるみを防いで理想の小顔を手に入れるために

顔の脂肪吸引後のたるみは、適切な知識と対策で防ぐことができます。

たるみが起こる原因を理解し、自分がたるみやすいタイプかどうかを見極め、必要に応じて同時施術を検討することが大切です。そして何より、たるみリスクをきちんと説明し、最終的な美しい仕上がりを重視してくれる医師を選ぶことが、成功への最短ルートです。

当院では、術後の不安に対応する24時間無料相談窓口を設置し、安心の手厚いアフターフォローを提供しています。小さなことでも構いません。すこしでも不安なことはお気軽に相談ください。

脂肪吸引は「医療行為」です。医師による適切な診断の基、適切に、適正な価格で行われるべきだという信念のもと、患者様ファーストで日々診療を行なっています。

詳しいカウンセリングや症例写真については、東京美専クリニックの公式サイトをご覧ください。あなたに最適な治療プランをご提案いたします。

情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。