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美容医療ブログ

東京美専クリニックの毛穴治療〜医師が教える最新おすすめ5つの方法

毛穴の悩みとは?美容皮膚科医が考える原因と症状

毛穴の悩みは年齢や性別を問わず、多くの方が抱えている肌トラブルの一つです。私が日々の診療で患者さんからよく相談を受けるのは、「鏡を見るたびに気になる開いた毛穴」「ファンデーションがきれいに塗れない凸凹した肌質」「いくらケアしても目立つ黒ずみ」といった悩みです。

毛穴トラブルには実はいくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。

まず代表的なのが「開き毛穴」です。これは文字通り毛穴が通常より広がってしまった状態で、特に頬や鼻の周りに現れやすいのが特徴です。加齢や紫外線によるコラーゲンの減少、乾燥、過剰な皮脂分泌などが主な原因となります。

次に「詰まり毛穴」。これは古い角質や過剰な皮脂が毛穴に詰まった状態です。白っぽく見える「白ニキビ」や、酸化して黒く見える「黒ニキビ」として現れます。不適切なスキンケアや洗顔不足、ホルモンバランスの乱れなどが原因となることが多いです。

「たるみ毛穴」は加齢による皮膚のたるみで毛穴が楕円形に変形したもので、頬や顎のラインに多く見られます。肌の弾力低下が主な原因です。

「いちご鼻」と呼ばれる状態は、鼻の毛穴に皮脂や角質が詰まって黒く酸化したもので、鼻の表面がいちごのように見える状態です。

これらの毛穴トラブルは、適切な治療法を選ばなければ改善が難しいケースも少なくありません。

では、どのような治療法が効果的なのでしょうか?

毛穴治療①:ダーマペンによる肌再生療法

毛穴治療の第一選択として私がよく患者さんにご提案するのが「ダーマペン」です。この治療法は、肌に微細な穴を開けて肌本来の再生力を引き出す画期的な方法です。

ダーマペンはペン型の医療機器で、先端に付いた極細の針(髪の毛よりもさらに細い!)で肌に微細な穴を開けていきます。この小さな”傷”が肌の自然治癒力を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するのです。

肌に針を刺すと聞くと痛そうだと感じる方も多いですが、施術前に麻酔クリームを塗布するため、ほとんどの患者さんは軽い圧迫感程度で治療を受けられます。また、針の深さは0.1mm単位で調整できるため、患者さんの肌質や痛みの感じ方に合わせてカスタマイズが可能です。

ダーマペンの大きな特徴は、単なる物理的な刺激だけでなく、美容成分を効率よく浸透させられる点にあります。当院では患者さんの肌状態に合わせて、ビタミン、プラセンタ、マッサージピール(ベルベットスキン)、PRP再生医療(ヴァンパイアフェイシャル)などの薬剤を組み合わせています。

特に「ベルベットスキン」と呼ばれる、マッサージピールとダーマペンを組み合わせた治療は、クレーター状になったニキビ跡や開いた毛穴に非常に効果的です。薬剤が真皮層にある線維芽細胞にしっかりアプローチし、コラーゲン生成を促進するからです。

どのような方に向いているのでしょうか?

毛穴の開きやたるみに悩んでいる方、肌質全体を改善したい方、肌のハリを取り戻したい方に特におすすめです。メスを使わない治療なので、外科的な施術に抵抗がある方にも適しています。

ダーマペンの効果は一度の施術でも実感できますが、3〜5回のコースで受けることで、より確実な効果を得られます。施術間隔は肌の回復状態にもよりますが、通常4〜6週間空けることをお勧めしています。

毛穴治療②:ピコレーザーによる毛穴引き締め

次におすすめしたいのが「ピコレーザー」による治療です。これは最新のレーザー技術を用いた治療法で、毛穴の引き締めに非常に効果的です。

ピコレーザーの「ピコ」とはピコ秒(1兆分の1秒)を意味し、従来のナノ秒レーザーよりもさらに短い時間でレーザーを照射します。この超短時間のパルスが肌に熱ダメージを与えることなく、光の衝撃波で皮膚内部に微細な刺激を与えることができるのです。

この微細な刺激が真皮層の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。その結果、肌のハリや弾力が向上し、毛穴が引き締まるのです。

ピコレーザーの魅力は、ダウンタイムがほとんどないことです!

施術後すぐにメイクも可能で、日常生活にほとんど支障がありません。「明日大事な予定があるけど、肌をきれいにしたい」という方にも安心して受けていただける治療法です。

また、ピコレーザーは毛穴治療だけでなく、シミやくすみの改善、ニキビ跡の治療にも効果があります。一度の治療で複数の肌トラブルにアプローチできるのも大きな魅力です。

特に「いちご鼻」と呼ばれる黒ずんだ毛穴や、頬の開き毛穴に悩む方に適しています。ピコレーザーのパワーや波長は患者さんの肌質や悩みに合わせて調整できるため、様々な肌タイプの方に対応可能です。

効果を実感するためには、通常3〜5回の治療を2〜4週間おきに行うことをお勧めしています。個人差はありますが、多くの患者さんが3回目あたりから「毛穴が目立たなくなった」「肌のトーンが明るくなった」という変化を実感されています。

毛穴治療③:ピーリングで古い角質と毛穴の詰まりを除去

毛穴の詰まりや黒ずみが気になる方には「ピーリング治療」が非常に効果的です。特に当院では「サリチル酸ピール」と「マッサージピール」の2種類を患者さんの肌状態に合わせてご提案しています。

ピーリングとは、酸性の薬剤を用いて古い角質や余分な皮脂を取り除く治療法です。肌表面の古い角質層を化学的に剥がすことで、肌のターンオーバーを促進し、新しく健康な肌細胞を表面に押し上げます。

サリチル酸ピールは、脂溶性の特性を持つサリチル酸を使用したピーリングです。この特性により、皮脂の多い毛穴の奥深くまで浸透し、詰まった角栓や皮脂を効果的に溶かし出します。特に「いちご鼻」や「黒ずみ毛穴」に悩む方に適しています。

一方、マッサージピールは複数の酸(乳酸、クエン酸、サリチル酸など)を組み合わせた比較的マイルドなピーリングです。肌に塗布した後、専用のマッサージクリームで優しくマッサージすることで、古い角質を物理的にも除去します。肌の刺激に敏感な方や、初めてピーリングを受ける方にもおすすめです。

ピーリングの最大の魅力は、即効性があることです!

多くの患者さんが1回の施術で「肌がワントーン明るくなった」「毛穴の黒ずみが減った」という変化を実感されます。もちろん、定期的に受けることでより効果が高まり、肌質そのものの改善も期待できます。

ピーリングは比較的ダウンタイムが少ない治療ですが、肌質や使用する薬剤の濃度によっては、一時的な赤みや軽い皮むけが生じることがあります。当院では患者さんの肌状態を十分に考慮し、最適な濃度や種類のピーリングをご提案しています。

効果を持続させるためには、4〜6週間おきに定期的に受けることをお勧めしています。また、ホームケア製品との併用で、さらに効果を高めることができます。

毛穴治療④:ハイフ(HIFU)でたるみ毛穴にアプローチ

年齢を重ねると、肌のたるみによって毛穴が楕円形に変形する「たるみ毛穴」が目立ってくることがあります。このようなタイプの毛穴には、「ハイフ(HIFU)」治療が非常に効果的です。

ハイフとは「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略で、超音波エネルギーを皮膚の深層部に集中的に照射する治療法です。表面の肌にダメージを与えることなく、SMAS層と呼ばれる筋膜層や真皮層に熱エネルギーを届けることができます。

この熱エネルギーが真皮層のコラーゲン繊維を収縮させると同時に、新たなコラーゲン生成を促進します。その結果、肌のハリや弾力が向上し、たるみと共に毛穴も引き締まるのです。

ハイフの最大の特徴は、メスを使わずに「リフトアップ効果」が得られることです。フェイスラインがシャープになり、頬のたるみが改善されると、それに伴って毛穴も目立たなくなります。

施術時間は顔全体で30分〜1時間程度と比較的短く、ダウンタイムもほとんどありません。施術中は熱感や軽い痛みを感じることがありますが、多くの患者さんは我慢できる範囲だと言われています。

効果は個人差がありますが、多くの場合、施術後2〜3ヶ月かけて徐々に現れ、6ヶ月〜1年程度持続します。定期的に受けることで、加齢によるたるみの進行を予防する効果も期待できます。

どんな方に向いているのでしょうか?

30代後半以降で、頬や顎のラインのたるみと共に毛穴の開きが気になる方に特におすすめです。また、「メスを使わない治療がいい」「ダウンタイムなく肌を引き締めたい」という方にも適しています。

ただし、極端に皮膚が薄い方や、金属インプラントがある部位、重度の肌トラブルがある場合は適応外となることもあります。カウンセリング時に詳しくご相談ください。

毛穴治療⑤:TCAクロスで凹凸のあるニキビ跡・毛穴に

最後にご紹介するのは、「TCAクロス」という治療法です。これはニキビ跡によるクレーターや、凹んだ毛穴に特化した治療法で、他の方法では改善が難しいケースにも効果を発揮します。

TCAとは「トリクロロ酢酸」の略で、高濃度のTCAを極細の器具を使って凹みの底部分だけに直接塗布する治療法です。これにより、凹部分の真皮層でコラーゲンの生成が促進され、凹みが持ち上がってくるのです。

「クロス」とは「CROSS(Chemical Reconstruction of Skin Scars)」の略で、「化学的皮膚瘢痕再構築法」を意味します。つまり、化学薬品を使って肌の凹みを再構築する方法なのです。

TCAクロスの最大の特徴は、凹んだ部分だけを狙い撃ちできる点です。周囲の健康な皮膚にはほとんど影響を与えず、凹みの底だけを刺激するため、効率的に凹みを改善できます。

施術直後は処置した部分が白く変化し(フロスト現象)、その後かさぶたになります。かさぶたは1週間程度で自然に剥がれ落ち、その下から新しい肌が現れます。

1回の施術でも効果を実感できる方もいますが、凹みの程度によっては3〜5回程度の施術が必要なケースもあります。施術間隔は4〜8週間が一般的です。

TCAクロスは他の毛穴治療と比べると、若干ダウンタイムが長い傾向があります。かさぶたが剥がれるまでの1週間程度は、処置部分が目立つ可能性があるため、重要なイベント前は避けた方が無難です。

どのような方に向いているでしょうか?

アイスピック型(小さくて深い穴)のニキビ跡や、長年悩んでいる凹んだ毛穴に特に効果的です。他の治療法で十分な効果が得られなかった方にもおすすめです。

ただし、ケロイド体質の方や、現在炎症を起こしているニキビがある部位には適応できないことがあります。また、濃度や施術方法によって効果や回復期間が変わるため、経験豊富な医師による施術が重要です。

毛穴治療の選び方〜あなたに最適な治療法は?

ここまで5つの毛穴治療法をご紹介してきましたが、「自分にはどの治療が合っているのだろう?」と迷われる方も多いと思います。毛穴の状態や悩みによって、最適な治療法は異なります。

まず、毛穴の種類によって選び方が変わります。

「開き毛穴」には、ダーマペンやピコレーザーが効果的です。特にダーマペンは肌の再生力を高め、毛穴周辺の肌質そのものを改善する効果があります。

「詰まり毛穴」や「黒ずみ毛穴」には、ピーリング治療がおすすめです。特にサリチル酸ピールは皮脂に溶けやすい特性があり、毛穴の奥の詰まりにアプローチできます。

「たるみ毛穴」には、ハイフ(HIFU)が最適です。肌の土台からリフトアップすることで、たるみと共に毛穴も引き締めます。

「凹み毛穴」や「クレーター状のニキビ跡」には、TCAクロスが効果的です。凹みの底部分を狙って刺激を与えることで、効率的に改善できます。

また、ダウンタイムの有無も重要な選択基準です。

「できるだけダウンタイムなく改善したい」という方には、ピコレーザーやハイフがおすすめです。翌日から通常の生活やメイクが可能です。

「多少のダウンタイムは気にしないので、しっかり効果を出したい」という方には、ダーマペンやTCAクロスが適しています。特にTCAクロスは、他の方法では改善が難しいケースにも効果を発揮します。

予算も考慮すべき点です。一般的に、ピーリングが最もリーズナブルで、ハイフやピコレーザーは比較的高価な傾向があります。ただし、効果の持続性や必要な施術回数も考慮する必要があります。

最も重要なのは、医師による適切な診断と治療計画です。当院では、初めから医師によるカウンセリングを行い、患者さん一人ひとりの肌状態や悩みに合わせた治療法をご提案しています。

また、複数の治療法を組み合わせることで、より高い効果が期待できるケースも少なくありません。例えば、ピーリングで毛穴の詰まりを改善した後にダーマペンで肌質を整えるなど、段階的なアプローチも効果的です。

毛穴の悩みは一朝一夕で解決するものではありませんが、適切な治療法と継続的なケアによって、確実に改善することができます。まずは専門医によるカウンセリングを受けて、自分に最適な治療法を見つけることをお勧めします。

東京美専クリニックでは、最新の医療機器と豊富な経験を持つ医師が、あなたの肌悩みに寄り添います。毛穴治療に関するご質問やご相談は、お気軽に当院までお問い合わせください。

詳しい情報や施術料金については、東京美専クリニック公式サイトをご覧ください。あなたの理想の肌へと導くお手伝いをさせていただきます。

著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。