目の下のクマ取り|年齢別効果と4つのクマ種類を徹底解説
目の下のクマが与える印象と治療の重要性
目の下のクマは、年齢を問わず多くの方が悩む美容の課題です。特に「疲れてる?」「寝不足?」と周囲から言われることが増えると、自分の印象に対する不安が募ってきます。
実際、目の下のクマがあるだけで、実年齢よりも5歳以上老けて見えるという研究結果もあります。クマは単なる見た目の問題だけでなく、対人関係や自己評価にも大きく影響するのです。
私が美容外科医として15年以上診療してきた経験から言えることは、目の下のクマ取りは単に若返るだけでなく、表情全体の印象を明るく生き生きとさせる効果があるということです。
「クマを消したい」と来院される患者様の多くは、メイクでカバーする日々に疲れ、根本的な解決策を求めています。しかし、クマには実はいくつかの種類があり、それぞれ原因や適切な治療法が異なるのです。

4つのクマの種類と特徴
目の下のクマは大きく分けて4種類あります。それぞれの原因と特徴を理解することが、効果的な治療への第一歩です。
クマの種類を見分ける簡単な方法をご紹介します。鏡の前で以下のチェックを行ってみてください。
1. 青クマ(血行不良タイプ)
青クマは、目の下の皮膚が薄いために下にある血管が透けて見えることで発生します。寝不足やストレス、目の疲れなどが主な原因です。
見分け方は簡単です。目の下の皮膚を横に軽く引っ張ってみてください。色が薄くなれば青クマの可能性が高いでしょう。
青クマの場合、血行を促進するケアが効果的です。温かいタオルで目元を温めたり、軽いマッサージを行うことで一時的な改善が期待できます。
しかし、根本的な改善には専門的な治療が必要です。当クリニックでは、脂肪注入やスキンブースターなどの治療法をご提案しています。
2. 茶クマ(色素沈着タイプ)
茶クマは、紫外線ダメージや目元を強くこすることによる摩擦で、メラニン色素が沈着してしまうタイプです。
見分け方としては、目の下を引っ張っても色が変わらないのが特徴です。上を向いても色の変化がない場合は、茶クマである可能性が高いでしょう。
茶クマの改善には、まず紫外線対策と目元をこすらないことが基本です。医療機関では、美白有効成分を含む内服薬や外用薬、レーザー治療などが効果的です。
3. 赤クマ(炎症・血管拡張タイプ)
赤クマは、目の下の眼輪筋という筋肉が透けて見えることで発生します。主に眼窩脂肪(がんかしぼう)が突出してくることで、眼輪筋が押されて透けて見える状態です。
赤クマは名前の通り赤黒い色味が特徴で、下まぶたを引っ張ると悪化します。鏡を見ながら天井を向くと改善するのも特徴的です。
赤クマのセルフケアは残念ながら効果が限定的です。根本的な改善には、眼窩脂肪の除去である「経結膜脱脂」や「表ハムラ法」「裏ハムラ法」といった専門的な治療が必要になります。
4. 黒クマ(影・たるみタイプ)
黒クマは「影クマ」とも呼ばれ、加齢による目の下の皮膚のたるみや脂肪の突出によって影ができるタイプです。40代以上の方に多く見られます。
鏡を見ながら天井を向くと影がなくなるため、クマが目立たなくなるのが特徴です。
黒クマも残念ながらセルフケアでの改善は難しいタイプです。眼窩脂肪の除去や表ハムラ法・裏ハムラ法などの治療が効果的です。
多くの場合、これら4つのクマは単独ではなく、複合的に存在していることが多いのが実情です。そのため、専門医による適切な診断と、複合的なアプローチが重要になります。

年齢別にみるクマの特徴と効果的な治療法
クマの種類や原因は年齢によっても異なります。年代別の特徴と効果的な治療法についてご説明します。
20代〜30代前半のクマ
この年代では主に青クマや茶クマが多く見られます。生活習慣の乱れやスマートフォンの長時間使用による目の疲れ、紫外線ダメージなどが主な原因です。
若い世代では皮膚の再生力も高いため、生活習慣の改善や適切なスキンケアで改善が期待できる場合もあります。
しかし、遺伝的な要素が強い場合や、改善が見られない場合は、スキンブースターやECM製剤(スネコス注射やリジュラン)などの注入治療が効果的です。
30代後半〜40代のクマ
この年代になると、青クマや茶クマに加えて、赤クマや黒クマが出現し始めます。加齢による眼窩脂肪の突出や皮膚のたるみが原因です。
30代後半から40代は、目の下の脂肪が徐々に下方へ移動し始める時期。この変化によって、目の下に膨らみやたるみが生じ、影ができやすくなります。
この年代では、経結膜脱脂(けいけつまくだっし)という手術が効果的です。これは、まぶたの裏側から余分な脂肪を除去する方法で、表面に傷が残らないメリットがあります。
また、脂肪注入を組み合わせることで、より自然な若返り効果が期待できます。当クリニックでは、患者様の状態に合わせた最適な治療法をご提案しています。
50代以上のクマ
50代以上になると、黒クマが主体となり、目の下のたるみや頬の脂肪の下垂が顕著になります。皮膚の薄さも増し、複合的な要因でクマが目立つようになります。
この年代では、より包括的なアプローチが必要です。表ハムラ法や裏ハムラ法といった、脂肪を除去するだけでなく再配置する手術が効果的です。
特に表ハムラ法は、下まぶたの皮膚を切開して脂肪を再配置する方法で、たるみの改善も同時に行えるメリットがあります。
どうですか?ご自身の年齢とクマの特徴を照らし合わせてみると、どのような治療が適しているか見えてきませんか?
クマ取り治療の種類と特徴
クマ取りの治療法は多岐にわたります。それぞれの特徴や効果、適応について詳しく見ていきましょう。
経結膜脱脂法
経結膜脱脂法は、まぶたの裏側(結膜側)から眼窩脂肪を除去する方法です。表面に傷が残らないため、自然な仕上がりが特徴です。
主に赤クマや黒クマに効果的で、特に脂肪の突出が原因のクマに適しています。手術時間は約30分程度で、日帰りで受けられる治療です。
ダウンタイムは比較的短く、1週間程度で腫れや内出血が落ち着きます。皮膚のたるみが少ない方に適した治療法です。
表ハムラ法・裏ハムラ法
ハムラ法は、単に脂肪を除去するのではなく、脂肪を再配置することで自然な若返り効果を得る方法です。
表ハムラ法は皮膚を切開して行うため、たるみも同時に改善できますが、傷跡が残る可能性があります。一方、裏ハムラ法はまぶたの裏側からアプローチするため、表面に傷が残りません。
複合的なクマ(脂肪の突出とくぼみが混在するタイプ)に効果的で、より自然な立体感のある目元を作ることができます。
脂肪注入
脂肪注入は、自分の脂肪を採取して目の下のくぼみに注入する方法です。主に青クマや、くぼみによる影クマに効果的です。
自分の組織を使用するため、アレルギーの心配がなく、長期的な効果が期待できます。ただし、注入した脂肪の一部は吸収されるため、複数回の治療が必要になる場合もあります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、くぼみによる影クマに対して即効性のある治療法です。注入直後から効果が現れ、ダウンタイムもほとんどありません。
ただし、効果は一時的(6ヶ月〜1年程度)で、定期的なメンテナンスが必要です。また、目の周りは血管が豊富なため、専門医による施術が重要です。
レーザー治療・光治療
レーザー治療や光治療(IPL)は、主に茶クマ(色素沈着)に効果的です。メラニン色素にアプローチし、肌のターンオーバーを促進します。
複数回の治療が必要ですが、ダウンタイムが少なく、他の治療と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

クマ取り治療のリスクと注意点
どんな医療行為にもリスクはつきものです。クマ取り治療についても、正しい知識を持って臨むことが大切です。
手術治療のリスク
経結膜脱脂法やハムラ法などの手術治療には、腫れや内出血、感染、左右差などのリスクがあります。また、脂肪の取りすぎによるくぼみや、逆に取り残しによる効果不足などが生じる可能性もあります。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、豊富な経験と高い技術を持つ医師を選ぶことが重要です。
注入治療のリスク
脂肪注入やヒアルロン酸注入には、内出血や腫れ、凹凸、左右差などのリスクがあります。特にヒアルロン酸注入では、血管塞栓による皮膚壊死や失明などの重篤な合併症が報告されています。
目の周りは特に血管が豊富な部位であるため、解剖学的知識と経験豊富な医師による施術が不可欠です。
治療効果の個人差
クマ取り治療の効果には個人差があります。年齢、皮膚の状態、クマの種類や原因によって、治療効果や持続期間が異なります。
また、生活習慣(喫煙、飲酒、睡眠不足など)も治療効果に影響するため、治療後のケアも重要です。
当クリニックでは、カウンセリングの段階から患者様一人ひとりの状態を詳細に診断し、最適な治療法をご提案しています。また、術後のアフターケアも充実させ、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
まとめ:クマ取り治療で若々しい印象へ
目の下のクマは、単なる美容の問題ではなく、印象を大きく左右する重要な要素です。クマには青クマ、茶クマ、赤クマ、黒クマの4種類があり、それぞれ原因や適切な治療法が異なります。
年齢によってもクマの特徴は変化し、20〜30代前半では青クマや茶クマが、30代後半〜40代では赤クマや黒クマが増え、50代以上では複合的なクマが目立つようになります。
治療法も経結膜脱脂法、ハムラ法、脂肪注入、ヒアルロン酸注入、レーザー治療など多岐にわたり、それぞれメリットとリスクがあります。
大切なのは、自分のクマのタイプと原因を正確に把握し、適切な治療法を選ぶことです。そのためには、経験豊富な医師による診断とカウンセリングが不可欠です。
当クリニックでは、最初から医師によるカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。また、術後の不安に対応する24時間無料相談窓口も設置し、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
目の下のクマを改善することで、疲れた印象や老けた印象から解放され、若々しく生き生きとした表情を取り戻すことができます。あなたも自信を持って人と向き合える、明るい表情を手に入れませんか?
詳しい情報や無料カウンセリングについては、東京美専クリニックまでお気軽にお問い合わせください。
情報

東京美専クリニック院長 土田諒平
経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業
東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。
本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。