クマ取り手術当日の流れ〜来院から帰宅まで完全解説
クマ取り手術を受ける前に知っておきたい基礎知識
目の下のクマやたるみは、疲れた印象や老けた印象を与える大きな原因となります。資生堂の調査によると、クマがあるだけで見た目年齢が4.4歳も上がるというデータがあるほどです。
クマ取り手術は、このような目の下の悩みを解消するための効果的な治療法です。当日の流れを知ることで、不安なく手術に臨めるようになります。
クマ取り手術には主に3つの術式があります。下まぶたの裏側から脂肪を取り出す「経結膜的脱脂術」、脂肪を取り除くだけでなくくぼみ部分へ移動させる「裏ハムラ法」、皮膚のたるみが強い場合に適した「表ハムラ法」です。
目の下のクマやたるみの主な原因は、目の周りを囲む眼輪筋の衰えや、眼窩脂肪の突出です。加齢や眼精疲労などにより、目の下の組織が支えきれなくなった脂肪が押し出され、クマやたるみが形成されるのです。
クマ取り手術当日の流れ〜来院から診察まで
手術当日は緊張するものです。どんな流れで進むのか、あらかじめ知っておくと安心できますよね。
まず、クリニックに到着したら受付で予約の確認をします。初めての方は問診票の記入が必要です。ここでは既往歴やアレルギーの有無、服用中の薬などを正確に記入してください。これらの情報は安全な手術のために非常に重要です。
受付が済むと、カウンセリングルームに案内されます。東京美専クリニックでは、カウンセラーではなく医師が直接カウンセリングを行います。これは「医療行為」である美容手術において、最初から医師による適切な診断をおこなって、適切かつ適正な価格で治療を提供するという信念に基づいています。
医師との対面では、まず現在の悩みや希望する仕上がりについて詳しく伺います。鏡を見ながら、どの部分が気になるのか、どのような改善を望むのかを具体的に伝えましょう。
そして医師が目元を詳しく診察し、クマやたるみの状態、皮膚の質、脂肪の量などを確認します。この診察結果をもとに、あなたに最適な手術方法を提案します。
手術前の準備と麻酔について
手術方法が決まったら、いよいよ手術の準備に入ります。まず、手術室に案内され、清潔な環境で施術を受ける準備をします。
クマ取り手術は局所麻酔で行われるため、全身麻酔のような事前の絶食は必要ありません。通常の食事を摂ってきて構いません。ただし、アルコールは血液を薄める作用があるため、前日からの摂取は控えるようにしましょう。
麻酔は、点眼麻酔とブロック麻酔を併用して行います。まず目薬のような点眼麻酔をして、その後ブロック麻酔を注射します。東京美専クリニックでは、針は細い32Gを使用し痛みを感じにくくしています。
また麻酔液にもこだわりがあります。通常使用されるキシロカインはpH2くらいの強い酸性ですが、中和をしてから注入するので、注入時の痛みを緩和しています。
麻酔が効いてくるまでには約10分ほどかかります。この間、医師やスタッフが声をかけてくれるので、リラックスして待ちましょう。麻酔が十分に効いていることを確認してから手術を始めるので、痛みを感じる心配はありません。
麻酔に不安がある場合は、オプションで笑気麻酔や静脈麻酔を使用することも可能です。事前に医師に相談してみてください。
クマ取り手術の実際の流れと所要時間
麻酔が効いてきたら、いよいよ手術が始まります。手術の流れは選択した術式によって異なりますが、基本的な流れをご説明します。
まず医師が患者さんの顔の状態を丁寧に確認し、クマやたるみの程度・脂肪の位置などを慎重に確認した上で、最適な施術箇所をマーキングします。
経結膜的脱脂術の場合、下まぶたの裏側から脂肪を取り出します。下まぶたをめくり、結膜を切開し、余分な脂肪を除去します。この方法では皮膚を切らないため、外からは傷跡が見えません。
裏ハムラ法では、経結膜的に脂肪を取り出した後、その脂肪を目の下のくぼみ部分に移動させて固定します。これにより、膨らみとくぼみの両方を同時に改善できます。
表ハムラ法は、皮膚側からアプローチする方法で、皮膚のたるみが強い場合に適しています。余分な皮膚を切除することもできるため、たるみが強い方に効果的です。
手術時間は術式によって異なりますが、一般的に30分程度です。手術中は痛みをほとんど感じませんが、圧迫感や引っ張られる感覚はあるかもしれません。
どうですか?思ったより短時間で終わるものなんですよ!
手術直後のケアと注意点
手術が終わると、医師が仕上がりを確認します。左右差がないか、取り残しはないかをチェックし、必要があれば微調整を行います。
その後、抗生物質や消炎鎮痛剤などの処方薬の説明を受けます。薬の服用方法や注意点をしっかり確認しておきましょう。
手術直後は、腫れや内出血を抑えるために冷却パックで冷やします。これは腫れを最小限に抑える重要なケアです。冷却パックは直接肌につけず、タオルなどで包んで使用します。
腫れや内出血の程度には個人差がありますが、一般的に1〜2週間程度で落ち着いてきます。まれに目がゴロゴロする感覚が数日続くこともありますが、これは正常な経過です。
帰宅後のケア方法についても詳しく説明を受けます。東京美専クリニックでは、医師が正しいケア方法を伝え、どのような経過を辿るか解説します。また、公式LINEから24時間いつでも相談可能なので、不安なことがあればすぐに連絡できる体制が整っています。
手術当日は運転を避け、公共交通機関か送迎での帰宅をお勧めします。また、激しい運動や飲酒、長時間の入浴も控えましょう。
帰宅後の過ごし方と回復プロセス
クリニックを後にして帰宅したら、まずは安静にすることが大切です。横になる際は、頭を少し高くして寝ると腫れが引きやすくなります。
手術当日から洗顔は可能ですが、目元はやさしく扱いましょう。ゴシゴシこするのは避け、優しく押さえるようにして洗います。
目元のメイクは翌日から可能です。ただし、アイラインやマスカラなどのアイメイクは目に入らないように注意して使用してください。
コンタクトレンズの使用は1週間ほど控え、メガネでお過ごしいただくことをお勧めします。
私の臨床経験では、多くの患者さんが「思ったより痛くなかった」「案外すぐに日常生活に戻れた」と感想を述べられます。
ダウンタイム中の過ごし方で気をつけるべきことは、次の3点です。
- 過度な運動や激しい動きは控える
- アルコールやタバコは控える(血行が良くなり内出血が広がる可能性があります)
- 熱いお風呂やサウナは避ける(同じく血行促進により内出血が広がる可能性があります)
回復のプロセスは個人差がありますが、一般的な目安として:
- 1〜3日目:腫れがピークになることが多いです
- 4〜7日目:腫れが徐々に引き始めます
- 1〜2週間:内出血が消失していきます
- 1ヶ月:ほとんどの方が自然な状態に戻ります
腫れや内出血の程度は、術式や個人の体質によって異なります。経結膜的脱脂術や裏ハムラ法は皮膚を切らないため、表ハムラ法に比べてダウンタイムが短い傾向にあります。
術後の経過観察と長期的な効果
手術後は、経過観察のために1ヶ月後の来院が推奨されています。表ハムラ法の場合は抜糸が必要なため、一度来院が必要です。
経過観察では、腫れの状態や脂肪の定着具合、左右差などをチェックします。何か気になる点があれば、この機会に相談するとよいでしょう。
クマ取り手術の効果は半永久的ですが、加齢に伴い再発する可能性もあります。ただし、再発したとしても10年や20年後であり、元の膨らみまで戻ることはほとんどありません。
東京美専クリニックでのハムラ法では、眼窩脂肪が再度突出するのを予防する「CPF再建」を行うため、再発のリスクはさらに低くなります。
術後の満足度を高めるためには、医師の指示に従った適切なケアが重要です。特に、紫外線対策は欠かせません。目元の皮膚は薄いため、紫外線ダメージを受けやすく、それがたるみの原因になることもあります。
また、目の疲れを溜めないよう、適度な休息を取ることも大切です。長時間のスマホやパソコン作業は、目の周りの筋肉に負担をかけ、クマやたるみの原因となります。
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることで、手術の効果をより長く維持することができます。
よくある質問と不安の解消
クマ取り手術を検討する際、多くの方が様々な不安や疑問を抱えています。ここでは、よくある質問にお答えします。
「施術中に痛みはありますか?」
点眼麻酔をしたあとに局所麻酔をおこないますので、痛みはほとんどありません。もし痛みを感じる場合には、笑気麻酔や静脈麻酔も用意していますので、ご安心ください。
「まつ毛エクステをしていても施術を受けることはできますか?」
まつ毛エクステをしたまま施術は可能ですが、取れる可能性があるのをご了承ください。
「20代が目の下のクマ取り施術を受けることはありますか?」
生まれつき眼窩脂肪が多いためにクマやたるみが生じるケースもあるため、年齢に関係なく施術をお受けいただけます。
「クマを取った後に、目の下の脂肪が再発しますか?」
全ての術式において再発のリスクはゼロということはありませんが、仮に再発したとしても10年や20年後であり、元の膨らみまで戻ることはありません。
「今までにクマ取りをしたのですが、修正はできますか?」
以前にクマ取り治療を受けた患者様でも修正可能です。修正や追加治療をご希望の際は、お気軽にご相談ください。
「採取した脂肪は他の部位にも注入が可能ですか?」
目の下のクマやたるみで採取した脂肪は、他の部位にも再利用して注入することが可能です。カウンセリングの際にご相談ください。
まとめ:クマ取り手術で得られる効果と満足度
クマ取り手術は、目の下のクマやたるみを改善し、若々しく健康的な印象を取り戻すための効果的な治療法です。
手術当日の流れを簡単におさらいすると:
- 来院・受付
- 医師によるカウンセリングと診察
- 手術方法の決定
- 麻酔(点眼麻酔とブロック麻酔)
- 手術(約30分)
- 術後のケア説明と処方薬の受け取り
- 帰宅
術後は1〜2週間程度のダウンタイムがありますが、その後は若々しい目元を長期にわたって維持することができます。
資生堂の調査によると、クマがあるだけで見た目年齢が4.4歳も上がるとされています。つまり、クマを取ることで4歳以上も若返った印象を与えることができるのです。
目元は、人の印象を大きく左右する重要なパーツです。クマやたるみが改善されることで、疲れた印象や老けた印象から解放され、自信を持って人と接することができるようになります。
東京美専クリニックでは、カウンセリングから術後のフォローまで、すべて医師が直接対応しています。患者様一人ひとりの状態や希望に合わせた最適な治療法を提案し、満足度の高い結果を提供することを心がけています。
クマ取り手術に興味をお持ちの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。あなたに最適な治療法をご提案いたします。
詳しい情報や症例写真は、東京美専クリニックのウェブサイトでご覧いただけます。
著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平
経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業
東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。
本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
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