クマ取り病院選びの重要ポイント10選〜失敗しない選択法
クマ取り治療で失敗しないための病院選びが重要な理由
目の下のクマは、見た目年齢を大きく左右する重要なポイントです。資生堂の調査によると、クマがあるだけで見た目年齢が4.4歳も上がるという結果が出ています。つまり、クマを改善するだけで若々しい印象を取り戻せる可能性が高いのです。
しかし、クマ取り治療は単純ではありません。目の下の状態は人それぞれ異なり、クマの種類や原因によって最適な治療法も変わってきます。
私は美容外科医として多くのクマ取り治療を行ってきましたが、残念ながら「他院での治療後に修正を希望される患者様」も少なくありません。その多くは、自分のクマのタイプに合わない治療を受けたことが原因です。
クマ取り治療で失敗しないためには、まず信頼できる病院選びが何よりも重要です。適切な診断と治療計画があってこそ、満足のいく結果が得られるのです。
クマの種類と原因を理解する
クマ取り治療を検討する前に、まずは自分のクマのタイプを知ることが大切です。クマには主に3種類あり、それぞれ原因と適した治療法が異なります。
黒クマ(影クマ)
黒クマは、目の下の膨らみ(眼窩脂肪の突出)やたるみによって影ができることで生じます。加齢に伴い、目の周りを囲む眼輪筋が衰えたり、眼窩脂肪が前方に突出したりすることで発生します。
この種類のクマには、脱脂術(経結膜的脱脂術)やハムラ法などの外科的アプローチが効果的です。膨らみを取り除き、影を軽減することで改善します。
青クマ
青クマは、皮膚が薄いために下にある血管が透けて見えることで生じます。血行不良や冷え、睡眠不足などが原因となることが多いです。
青クマには、皮膚を厚くする治療(脂肪注入やヒアルロン酸注入)や、血行を改善する治療(PRP療法など)が効果的です。
茶クマ(色素沈着)
茶クマは、メラニン色素の沈着によって生じます。紫外線ダメージや摩擦(目をこするなど)、アレルギーなどが原因となります。
この種類のクマには、レーザー治療や光治療、美白成分を含む外用薬などが効果的です。脱脂術などの外科的治療ではあまり改善しません。
クマの種類を正確に判断するには、専門医による診断が必要です。自己判断で治療を選ぶと、期待した効果が得られないばかりか、状態が悪化するリスクもあります。
クマ取り病院選びの重要ポイント10選
ここからは、クマ取り治療で失敗しないための病院選びのポイントを10個ご紹介します。これらのポイントを押さえることで、自分に合った信頼できる病院を見つけることができるでしょう。
1. 医師が直接カウンセリングを行っているか
クマ取り治療は医療行為です。カウンセリングを医師ではなくカウンセラーが行うクリニックでは、最初から適切な診断が行われない可能性があります。
東京美専クリニックでは、カウンセラーを配置せず、最初から医師による診察・診断・治療提案を行っています。医師が直接患者の状態を見て、適切な治療法を提案することで、より効果的な治療が可能になります。
医師による直接カウンセリングは、患者一人ひとりの状態やライフスタイルを理解し、最適な治療法を提案するために不可欠です。
2. クマの種類に合わせた複数の治療法を提案してくれるか
クマには様々な種類があり、一つの治療法ですべてのクマが改善するわけではありません。良い病院は、患者のクマのタイプや原因を正確に診断し、それに合わせた複数の治療オプションを提案してくれます。
例えば、黒クマには脱脂術が効果的ですが、青クマには脂肪注入やPRP注入が適しています。一つの治療法しか提案しないクリニックは要注意です。
最近では、SNSなどで「脱脂だけで簡単にクマが取れる」という情報が広まっていますが、実際には脱脂だけでは凹みが生じるリスクもあります。患者の状態に合わせたオーダーメイドの治療提案ができるかどうかは、病院選びの重要なポイントです。
3. 症例写真が豊富で、自分の状態に近い症例があるか
信頼できる病院は、多くの症例写真を公開しています。自分の状態に近い症例写真を確認することで、治療後のイメージが掴みやすくなります。
症例写真を見る際のポイントは、単に「ビフォー・アフター」だけでなく、施術内容や副作用(リスク)、料金などの情報も明記されているかどうかです。透明性の高い情報提供は、病院の信頼性を示す重要な指標となります。
また、様々な年齢層や症状の症例があることも重要です。一つのパターンの症例しかない場合、その治療法に偏っている可能性があります。
4. 術後のアフターケアが充実しているか
クマ取り治療は手術後のケアも重要です。術後の腫れや内出血などのダウンタイム症状に対するサポート体制が整っているかどうかをチェックしましょう。
東京美専クリニックでは、術後に医師が正しいケア方法を伝え、帰宅後も公式LINEから24時間相談可能な体制を整えています。このような手厚いアフターケアは、安心して治療を受けるための重要な要素です。
5. 痛みへの配慮がされているか
クマ取り治療、特に外科的な手術では、痛みへの配慮も重要なポイントです。麻酔の種類や方法によって、患者の痛みの感じ方は大きく変わります。
例えば、東京美専クリニックでは点眼麻酔とブロック麻酔を併用し、細い32Gの針を使用するなど、痛みを最小限に抑える工夫をしています。また、麻酔液にもこだわり、キシロカインを中和して注入時の痛みを緩和しています。
痛みへの配慮が十分でないと、治療中のストレスが増すだけでなく、緊張による血圧上昇などのリスクも高まります。カウンセリング時に麻酔の種類や痛み対策について詳しく説明してくれるかどうかも、病院選びの参考にしましょう。
6. 料金体系が明確で、追加費用の説明があるか
クマ取り治療の料金は、クリニックによって大きく異なります。重要なのは、料金体系が明確で、追加費用の可能性についても事前に説明があることです。
例えば、基本料金に麻酔代が含まれているのか、術後の薬代や再診料はどうなるのかなど、トータルコストを把握できることが重要です。
また、必要に応じて脂肪注入やPRP注入などを併用する場合の追加費用についても、明確な説明があるかどうかをチェックしましょう。
安さだけで選ぶと、後から追加費用が発生したり、質の低い治療を受けたりするリスクがあります。適正な価格で適切な治療を受けることが、長期的には満足度の高い結果につながります。
7. 医師の経験と専門性
クマ取り治療、特に経結膜的脱脂術やハムラ法などの手術は、医師の技術と経験によって結果が大きく左右されます。医師の経歴や専門分野、クマ取り治療の実績などを確認しましょう。
特に目元の手術は繊細で、ミリ単位の差が大きな違いを生みます。経験豊富な医師であれば、様々なケースに対応した経験があり、予期せぬ状況にも適切に対処できる可能性が高くなります。
医師の情報は、クリニックのウェブサイトやSNSで確認できることが多いですが、カウンセリング時に直接質問するのも良いでしょう。
8. 施術のリスクや副作用について丁寧な説明があるか
どんな医療行為にもリスクや副作用はつきものです。信頼できる病院は、治療のメリットだけでなく、起こりうるリスクや副作用についても丁寧に説明します。
クマ取り治療では、腫れや内出血、目のゴロゴロ感などの一時的な症状が生じることがあります。また、脂肪を取りすぎると凹みができるリスクや、ハムラ法では感覚鈍麻のリスクなどもあります。
これらのリスクについて隠さず説明し、対処法も含めて情報提供してくれる病院は信頼できると言えるでしょう。「絶対に安全」「リスクなし」と言い切るクリニックには注意が必要です。
9. 通院のしやすさと予約の取りやすさ
クマ取り治療は、術後の経過観察や、万が一の際の対応のために、アクセスの良さも重要なポイントです。自宅や職場からのアクセスが良く、通いやすい立地にあるクリニックを選ぶと安心です。
また、予約の取りやすさも重要です。人気のクリニックは予約が取りにくいこともありますが、緊急時の対応がスムーズかどうかも確認しておくと良いでしょう。
東京美専クリニックは渋谷駅から徒歩1分という好立地にあり、美容施術が初めての方も安心して通える環境づくりに努めています。
10. 患者の声や口コミの評判
最後に、実際に治療を受けた患者の声や口コミも参考になります。ただし、インターネット上の口コミはステマや捏造の可能性もあるため、複数の情報源から総合的に判断することが大切です。
特に「術後の経過」や「医師やスタッフの対応」に関する口コミは、実際の治療体験を知る上で参考になります。また、ネガティブな口コミに対してクリニック側がどのように対応しているかも、クリニックの姿勢を知る手がかりになります。
知人や友人で実際に治療を受けた人がいれば、直接体験談を聞くのも良い方法です。
クマ取り治療の主な種類と特徴
クマ取り治療には様々な方法があります。ここでは、主な治療法とその特徴を解説します。
経結膜的脱脂術(切らないクマ治療)
経結膜的脱脂術は、下まぶたの裏側から眼窩脂肪を除去する手術です。皮膚を切らないため、外からは傷跡が見えないのが大きなメリットです。
この治療は主に黒クマ(影クマ)に効果的で、眼窩脂肪の突出による膨らみを改善します。手術時間は約30分程度で、ダウンタイムは1〜2週間程度です。
ただし、脂肪を取りすぎると目の下が凹んでしまうリスクがあるため、経験豊富な医師による適切な判断が重要です。また、皮膚のたるみが強い場合は、脱脂だけでは改善しないこともあります。
ハムラ法(裏ハムラ法・表ハムラ法)
ハムラ法は、眼窩脂肪を除去するだけでなく、凹み部分に移動させて目の下をフラットな状態に整える治療法です。「脂肪再配置術」とも呼ばれ、単純な脱脂よりも自然な仕上がりが期待できます。
裏ハムラ法は下まぶたの裏側からアプローチするため、皮膚に傷が残りません。皮膚のたるみが強くない方に適しています。
表ハムラ法は皮膚側からアプローチするため、皮膚のたるみも同時に改善できます。目の下の膨らみが大きく、皮膚のたるみも気になる方に適しています。
ハムラ法は脱脂術よりも高度な技術が必要ですが、凹凸のある目の下を自然に改善できる効果的な方法です。
注入療法(併用オプション)
クマ取り治療では、脱脂などの「引き算」の治療だけでなく、注入による「足し算」の治療を併用することで、より自然で若々しい仕上がりが期待できます。
主な注入療法には以下のようなものがあります:
- 脂肪注入:自分の体から採取した脂肪を注入。自然な仕上がりが期待できますが、生着率に個人差があります。
- PRP注入:自分の血液から抽出した血小板豊富血漿を注入。低侵襲で安全性が高いですが、効果の持続期間は比較的短めです。
- ベビーコラーゲン注入:皮膚も厚くなり青クマにも効果的。一度生着すれば効果は長期的ですが、生着までに時間がかかります。
これらの注入療法は、目の下のくぼみを埋めたり、皮膚にハリを与えたりする効果があります。特に脱脂後に凹みが気になる場合や、もともと目の下に凹みがある場合に有効です。

クマ取り治療の流れと回復期間
クマ取り治療を受ける際の一般的な流れと、回復期間について解説します。
治療前:カウンセリングと準備
まずはカウンセリングで、医師が患者の状態を診察し、適切な治療法を提案します。この段階で、治療の内容やリスク、費用などについて詳しく説明を受けることが重要です。
治療日が決まったら、以下のような準備をしておくと安心です:
- 治療前の数日間は、血液をサラサラにする成分(アスピリンなど)を含む薬やサプリメントの摂取を控える
- 当日は化粧をせずに来院する
- コンタクトレンズを使用している場合は、メガネを持参する
- 帰りの送迎を手配しておく(特に全身麻酔や静脈麻酔を使用する場合)
治療当日:施術の流れ
治療当日は、まず医師による最終確認と、施術部位のマーキングが行われます。その後、麻酔を行い、麻酔が十分に効いてから施術が始まります。
経結膜的脱脂術やハムラ法の場合、施術時間は30分程度です。施術後は、医師が仕上がりを確認し、必要に応じて微調整を行います。
術後の回復期間とケア
術後は、腫れや内出血などのダウンタイム症状が現れます。症状の程度や回復期間には個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです:
- 1〜3日目:腫れや内出血がピークに達する時期。冷却や安静が重要です。
- 4〜7日目:腫れは徐々に引き始めますが、内出血は残ることがあります。
- 1〜2週間:多くの方は日常生活に支障なく過ごせるようになります。
- 1ヶ月:ほとんどの症状が落ち着き、施術の効果が見え始めます。
- 3〜6ヶ月:最終的な仕上がりが安定する時期です。
術後のケアとして、以下のポイントに注意しましょう:
- 医師の指示に従って、冷却や投薬を行う
- 目をこすらない、強くまぶたを閉じない
- 激しい運動や入浴、飲酒は控える(医師の指示に従う)
- コンタクトレンズの使用は1週間程度控える
- 少しでも異常を感じたら、すぐに医師に相談する
東京美専クリニックでは、術後のケア方法を丁寧に説明し、24時間対応の相談窓口を設けています。術後の不安やトラブルにも迅速に対応することで、患者の安心をサポートしています。
まとめ:失敗しないクマ取り病院選びのポイント
クマ取り治療で満足のいく結果を得るためには、適切な病院選びが何よりも重要です。本記事で紹介した10のポイントを参考に、自分に合った信頼できる病院を見つけましょう。
特に重要なのは、医師による直接カウンセリングがあること、自分のクマのタイプに合わせた複数の治療法を提案してくれること、そして術後のアフターケアが充実していることです。
クマ取り治療は一度きりの治療ではなく、長期的な視点で考えることが大切です。安さだけで選ぶのではなく、医師の技術や経験、クリニックの信頼性を総合的に判断しましょう。
東京美専クリニックでは、「正確な診断の下、適切な術式を、適正価格で患者様にご提案する」という信念のもと、患者一人ひとりに最適な治療を提供しています。クマでお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
目元の印象は、顔全体の印象を大きく左右します。適切な治療で若々しく健康的な目元を手に入れ、自信を持って毎日を過ごしましょう。
詳細な施術内容や料金については、東京美専クリニックのウェブサイトをご覧ください。
著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平
経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業
東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。
本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
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