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裏ハムラ法の効果と持続期間〜医師が解説する最新知見

裏ハムラ法とは?目元の若返りを叶える最新技術

目の下のクマやたるみは、見た目年齢を大きく左右する重要な要素です。資生堂の調査によると、クマがあるだけで見た目年齢が4.4歳も上がるという結果が出ています。そんな目元の悩みに対する革新的な治療法として注目を集めているのが「裏ハムラ法」です。

裏ハムラ法は、目の下の脂肪による突出と目の下の凹みを同時に改善できる美容整形手術です。下まぶたの裏側から脂肪を取り出し、くぼみ部分へ移動させることで、目の下をフラットな状態に整えます。

従来の「表ハムラ法」と異なり、裏ハムラ法は皮膚を切開せずに結膜側からアプローチするため、表面に傷が残らないという大きな特徴があります。自然な仕上がりで、手術したことが周囲にバレにくいのも魅力の一つです。

裏ハムラ法の効果とメリット

裏ハムラ法は、目の下のクマやたるみに悩む方にとって、非常に効果的な治療法です。特に「黒クマ」と呼ばれる、目の下の凹凸による影が原因で生じるクマに対して高い効果を発揮します。

この施術の最大の魅力は、単に脂肪を除去するだけでなく、脂肪を再配置することで目の下の凹凸を同時に改善できる点です。これにより、若々しく自然な印象の目元を取り戻すことができます。

私が院長を務める東京美専クリニックでは、裏ハムラ法を含む目元治療を数多く手がけてきました。患者さんからは「目元の印象が明るくなった」「若返った」という声を多くいただいています。

ある40代女性の患者さんは、長年目の下のクマに悩んでいました。メイクでカバーしようとしても限界があり、疲れた印象を与えてしまうことにストレスを感じていたそうです。裏ハムラ法による治療後、「鏡を見るのが楽しくなった」と喜びの声を聞かせてくれました。

裏ハムラ法の主なメリット

  • 傷跡が目立たない:下まぶたの裏側からアプローチするため、外部から傷跡が見えません
  • 自然な仕上がり:自分の脂肪を再配置するため、仕上がりが非常に自然です
  • 複合的な改善効果:脂肪の突出(膨らみ)と凹みを同時に改善できます
  • ダウンタイムが比較的短い:表ハムラ法と比較して回復が早いケースが多いです
  • 長期的な効果:効果が半永久的に持続する可能性が高いです

裏ハムラ法の施術前後比較

裏ハムラ法の効果持続期間はどのくらい?

裏ハムラ法の効果持続期間について、多くの患者さんが気になるポイントです。結論から言うと、裏ハムラ法の効果は半永久的に持続する可能性が高いとされています。

裏ハムラ法では、再配置した脂肪がその場所に定着するため、ヒアルロン酸注入のように体内に吸収されて効果が薄れていくということはありません。そのため、10年後もフラットな目の下をキープできる可能性が高いのです。

しかし、完全に永久的というわけではありません。加齢により目元の筋肉が衰えてくると、自然なたるみが発生することがあります。そのため、黒クマが再発する可能性はゼロではないことを理解しておく必要があります。

加齢によるたるみの強さは人によって差があるため、すでに皮膚のたるみがかなりある方は、裏ハムラ法ではなく皮膚の切開ができる表ハムラ法のほうが高い効果が得られ、効果が長く実感できる可能性があります。

効果を長持ちさせるためのポイント

裏ハムラ法の効果をできるだけ長く持続させるために、いくつかのポイントがあります。

まず、ダウンタイム中は安静に過ごすことが大切です。目元は他の部位よりも皮膚が薄く、とてもデリケートです。術後1〜2週間は激しい運動や体力仕事は控え、目元を刺激しないように気をつけましょう。

また、適切なスキンケアも重要です。加齢によるたるみを抑えるために、保湿ケアをしっかり行い、紫外線からのダメージを受けないように日焼け止めを目元まで塗るように心がけましょう。目元専用の保湿クリームであるアイクリームを取り入れるのもおすすめです。

裏ハムラ法と他のクマ取り治療の比較

目の下のクマやたるみを改善する方法はいくつかありますが、それぞれに特徴があります。ここでは、裏ハムラ法と他の代表的な治療法を比較してみましょう。

経結膜的脱脂術との比較

経結膜的脱脂術は、下まぶたの裏側から脂肪を取り出す手術です。裏ハムラ法と同様に皮膚を切らないため傷跡が目立ちません。しかし、単に脂肪を除去するだけなので、凹みがある場合はかえって目立つことがあります。

一方、裏ハムラ法は脂肪を除去するだけでなく、凹み部分へ移動させることで、目の下全体をフラットに整えることができます。そのため、ふくらみと凹みの両方がある場合は、裏ハムラ法のほうが効果的です。

表ハムラ法との比較

表ハムラ法は、皮膚側から切開して脂肪の再配置を行う手術です。皮膚のたるみが強い場合は、余分な皮膚を切除することもできるため、たるみが強い方に適しています。

裏ハムラ法は皮膚を切開しないため、傷跡が目立たず、ダウンタイムも比較的短いというメリットがあります。しかし、皮膚のたるみが強い場合は効果が限定的なことがあります。

ヒアルロン酸注入との比較

ヒアルロン酸注入は、目の下の凹みを埋めるために行われる非外科的な治療法です。メリットは手軽さとダウンタイムの短さですが、効果は6ヶ月〜2年程度と一時的です。

裏ハムラ法は外科的手術であるため、ダウンタイムはありますが、効果が半永久的に持続する可能性が高いという大きなメリットがあります。

私の臨床経験から言えることは、目の下の状態やライフスタイル、予算などによって最適な治療法は異なるということです。カウンセリングでは、患者さん一人ひとりの状態を詳しく診察し、最適な治療法を提案しています。

裏ハムラ法のリスクと副作用

どんな手術にもリスクや副作用はつきものです。裏ハムラ法も例外ではありません。医師として、患者さんには利点だけでなくリスクについても十分に理解していただいた上で、治療を受けるかどうかを判断していただくことが重要だと考えています。

裏ハムラ法は比較的安全性の高い手術ですが、術後に腫れや内出血が生じることがあります。これらは通常、1〜2週間程度で収まりますが、個人差があることを理解しておく必要があります。

また、脂肪を引っ張り出して目の下の凹み部分に移動させるという複雑な手術であるため、脂肪や周囲の組織を傷つけてしまったり、脂肪の移動が不均等になり結果として不自然な凹凸が残る可能性もあります。

さらに、裏ハムラ法は皮膚のたるみが解消できない場合があります。裏ハムラ法は目の下の脂肪の再配置を目的とした美容整形手術であり、皮膚の除去を基本的に行わないため、目の下にしわやたるみが顕著な場合、思うような仕上がりにならないことがあります。

手術の難易度について

裏ハムラ法は、他の手術と比べ難易度が高く、医師の高度な技術と正確な操作が求められます。不慣れな医師が裏ハムラ法を行うと、手術後に期待した効果が得られないリスクが高まります。

例えば、不適切な脂肪の再配置や、手術中の細かなミスが将来的な再手術の必要性を高めることがあります。このような問題を避けるためには、裏ハムラ法を行う際には特に、その分野での豊富な経験と実績を持つ医師を選ぶことが極めて重要です。

私自身、これまで数多くの裏ハムラ法を手がけてきましたが、一人ひとりの患者さんの目の形状や脂肪の状態は異なります。そのため、術前のカウンセリングでは丁寧な診察と説明を心がけ、患者さんに最適な治療法を提案するようにしています。

裏ハムラ法の効果を長持ちさせるためのスキンケア

裏ハムラ法の適応となる方の特徴

裏ハムラ法は万能な治療法ではなく、適応となる方の特徴があります。ここでは、どのような方に裏ハムラ法がおすすめかをご説明します。

まず、裏ハムラ法が最も効果的なのは、「目の下の膨らみ(クマ)である眼窩脂肪が突出していて、それに伴う凹みもあるが、皮膚のたるみは少ない」状態の方です。特に「黒クマ」や「赤クマ」と呼ばれるタイプのクマに効果的です。

年齢層としては、20代から50代くらいまで幅広い世代に適応される手術方法です。年齢とともに目の下の凹凸が目立ちやすくなった方、黒クマが強調されやすくなった方はもちろん、遺伝的に若い時からこのような症状に悩まされている方にもおすすめです。

一方で、皮膚のたるみが強い方や、凹みがなく単に脂肪の突出だけが問題の方は、他の治療法のほうが適している可能性があります。

裏ハムラ法が向かない方

裏ハムラ法が向かない方の特徴としては、以下のようなケースが考えられます。

  • 皮膚のたるみが強い方:裏ハムラ法では皮膚のたるみを直接改善することはできません。たるみが強い場合は表ハムラ法など、皮膚切除も行える治療法が適しています。
  • 凹みがなく、単に脂肪の突出だけが問題の方:この場合は、経結膜的脱脂術だけで十分な効果が得られる可能性があります。
  • 茶クマや青クマの方:色素沈着や血管が透けて見えることが原因のクマには、レーザー治療や注入療法などが適している場合があります。

私が診察する際には、まず患者さんのクマのタイプを見極めることから始めます。クマには様々な種類があり、その原因によって最適な治療法が異なるからです。

例えば、目の下の皮膚が薄く、血管が透けて見える「青クマ」の場合、裏ハムラ法ではなくヒアルロン酸注入やレーザー治療が効果的なことがあります。

また、メラニン色素の沈着による「茶クマ」の場合は、美白治療やレーザー治療が適していることが多いです。

このように、クマの種類や原因を正確に診断し、患者さんに最適な治療法を提案することが、満足度の高い結果につながると考えています。

裏ハムラ法の施術の流れとダウンタイム

裏ハムラ法を受ける際の流れとダウンタイムについて詳しくご説明します。手術の全体像を理解することで、不安を軽減し、心の準備をすることができます。

術前カウンセリング

まず、医師によるカウンセリングを行います。クマやたるみの状態を詳しく診察し、裏ハムラ法が適しているかどうかを判断します。また、患者さんの希望や不安点をしっかりとヒアリングし、期待できる効果や起こりうるリスクについても説明します。

東京美専クリニックでは、カウンセリングは全て医師が行っています。美容手術は「医療行為」であるため、最初から「医師による適切な診断をおこなって、適切かつ適正な価格で行われるべき」という信念のもと、患者ファーストでの治療を心がけています。

施術当日の流れ

施術当日は、まず医師が患者さんの顔の状態を丁寧に確認し、クマやたるみの程度・脂肪の位置などを慎重に確認した上で、最適な施術箇所をマーキングします。

次に局所麻酔を行います。当院では、点眼麻酔とブロック麻酔を併用し、痛みに配慮しています。点眼麻酔の予備麻酔をしたあとにブロック注射をしますが、針は細い32Gを使用し痛みを感じにくくしています。また麻酔液にもこだわっており、キシロカインはpH2くらいの強い酸性ですが、中和をしてから注入するので、注入時の痛みを緩和しています。

麻酔が効いたら、下まぶたの裏側を切開し、余分な脂肪を除去すると同時に、ふくらみのある部分の脂肪をくぼんだ部分に移動させます。手術時間は約30分程度です。

ダウンタイムと回復期間

裏ハムラ法のダウンタイムは一般的に1〜2週間程度です。術後すぐは腫れや内出血が生じることがありますが、時間の経過とともに徐々に収まっていきます。

術後1〜3日目は、目元の腫れやむくみがピークになることが多いです。この時期は冷却や安静を心がけ、医師の指示に従って過ごすことが大切です。

4〜7日目になると、腫れは徐々に引いていきますが、まだ若干の内出血が残っていることがあります。この時期からメイクで隠せる程度になることが多いです。

8〜14日目には、ほとんどの方が日常生活に支障なく過ごせるようになります。ただし、個人差があるため、完全に元の状態に戻るまでには1ヶ月程度かかることもあります。

当院では術後のアフターケアも充実しており、施術後には医師が正しいケアを伝え、術後どのような経過を辿るか解説します。また、帰宅後に施術に関する質問やダウンタイム中の相談などがあった場合には、クリニックの公式LINEから24時間いつでも相談可能です。

裏ハムラ法の費用と選ぶべきクリニック

裏ハムラ法の費用は、クリニックによって異なりますが、一般的に30万円〜40万円程度が相場です。東京美専クリニックでは、裏ハムラ法は385,000円(税込)で提供しています。

費用だけで選ぶのではなく、医師の技術や経験、アフターケアの充実度なども含めて総合的に判断することが大切です。特に裏ハムラ法は難易度の高い手術であるため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

クリニック選びのポイント

裏ハムラ法を受ける際のクリニック選びのポイントをいくつかご紹介します。

  • 医師の経験と実績:裏ハムラ法の症例数が多い医師を選ぶことが重要です。
  • カウンセリングの質:医師自身がカウンセリングを行うクリニックを選ぶと、より詳しい説明や適切な提案を受けられます。
  • 症例写真の確認:実際の症例写真を確認し、仕上がりのイメージを持つことが大切です。
  • アフターケアの充実度:術後のサポート体制が整っているクリニックを選ぶと安心です。
  • 口コミや評判:実際に施術を受けた方の口コミや評判を参考にするのも良いでしょう。

東京美専クリニックでは、「正確な診断の下、適切な術式を、適正価格で患者様にご提案する」を信念に日々診療を行っています。カウンセラーを設置せず最初から医師の診察を行っているのも、患者様それぞれの背景や取り巻く環境を理解し、真の喜びを提供するためです。

美容皮膚科的な治療から切開ハムラ法といった幅広い選択肢がある中、患者様の目指す理想像・許容できるダウンタイム・ご予算など全てを汲み取り、最適な治療をご提案しています。

まとめ:裏ハムラ法で叶える若々しい目元

裏ハムラ法は、目の下のクマやたるみに悩む方にとって、効果的な解決策となる可能性があります。特に、目の下の脂肪の突出と凹みが同時に存在する場合に高い効果を発揮します。

裏ハムラ法の最大の特徴は、皮膚を切開せずに結膜側からアプローチするため、外部から傷跡が見えないという点です。また、自分の脂肪を再配置するため、仕上がりが非常に自然であることも大きなメリットです。

効果の持続期間は半永久的とされており、10年後もフラットな目の下をキープできる可能性が高いです。ただし、加齢による自然なたるみは避けられないため、適切なスキンケアを続けることも大切です。

裏ハムラ法を受ける際は、医師の経験と技術、クリニックのアフターケアなどを総合的に判断して選ぶことが重要です。特に、裏ハムラ法は難易度の高い手術であるため、経験豊富な医師を選ぶことが成功の鍵となります。

目元は顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。クマやたるみのない、若々しく健康的な印象の目元を手に入れることで、自信を取り戻し、前向きな気持ちで毎日を過ごせるようになるでしょう。

目の下のクマやたるみでお悩みの方は、まずは専門医によるカウンセリングを受け、ご自身に最適な治療法を見つけることをおすすめします。東京美専クリニックでは、目の下のクマ取り・たるみ取りの専門施術を提供しています。経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングと、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド施術で、理想の目元を実現するお手伝いをいたします。詳しくは東京美専クリニックをご覧ください。

著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
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