fbpx
Blog

美容医療ブログ

【鼻整形】ヒアルロン酸注入で失敗しない7つのポイント

鼻整形にヒアルロン酸注入を選ぶ理由とリスク

鼻は顔の中心に位置し、顔全体の印象を大きく左右する重要なパーツです。「鼻を高くしたい」「鼻筋を通したい」と考える方は多いものの、メスを使う本格的な整形手術には抵抗がある方も少なくありません。

そこで注目されているのが、メスを使わずに鼻を高くできる「ヒアルロン酸注入」による鼻整形です。切開不要で手軽に受けられる反面、適切な知識や技術がなければ失敗するリスクもあります。

私は美容外科医として多くの鼻整形症例に携わってきましたが、ヒアルロン酸注入は正しく行えば自然で美しい仕上がりが期待できる優れた施術です。しかし同時に、安易な気持ちで受けると後悔することもある施術でもあります。

ヒアルロン酸注入による鼻整形のビフォーアフター

今回は、鼻のヒアルロン酸注入で失敗しないための7つのポイントを解説します。これから施術を検討されている方はもちろん、過去に満足できる結果が得られなかった方にも参考にしていただける内容です。

ポイント1:鼻のヒアルロン酸注入とは何か正しく理解する

鼻のヒアルロン酸注入は、眉間から鼻筋、鼻先にかけてヒアルロン酸を注入することで、鼻を高くしたり形を整えたりする施術です。メスを使わないため「プチ整形」とも呼ばれ、ダウンタイムが短いのが特徴です。

ヒアルロン酸は人間の体内にもともと存在する成分で、安全性が高く、万が一失敗しても時間の経過とともに体内に吸収されるため、永久的な変化ではありません。また、ヒアルロニダーゼという溶解剤を注入すれば、すぐに元の状態に戻すことも可能です。

ヒアルロン酸の分子構造と特性

施術時間は15〜30分程度と短く、施術後すぐに日常生活に戻れるのも大きなメリットです。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月〜1年程度とされています。

ヒアルロン酸注入のメリット

鼻のヒアルロン酸注入の最大のメリットは、メスを使わずに鼻を高くできることです。切開しないため傷跡が残らず、腫れや内出血も比較的少なめです。また、注射の痕も数日で目立たなくなります。

さらに、プロテーゼ挿入などの手術と比べて体へのダメージが少なく、副作用やリスクも低いのが特徴です。仕上がりも自然で、周囲にバレにくいという点も多くの方に選ばれる理由となっています。

ヒアルロン酸注入のデメリット

一方で、効果が永久的ではなく、定期的にメンテナンスが必要という点はデメリットと言えるでしょう。また、大幅な形の変更には限界があり、鼻筋を通す程度の変化しか期待できません。

さらに、医師の技術や経験によって仕上がりに差が出やすく、不適切な施術を受けると、鼻筋が太くなってしまったり、左右差が生じたりするリスクもあります。

ポイント2:失敗例から学ぶリスクと対策

鼻のヒアルロン酸注入で起こりうる失敗例を知ることは、リスクを回避するために非常に重要です。実際にどのような失敗が起こりうるのか、具体的に見ていきましょう。

しこりができてしまう

ヒアルロン酸注入後にしこりができてしまうのは、よくある失敗例の一つです。これは使用されているヒアルロン酸の質や医師の技術不足によるものが大きいです。

また、定期的にヒアルロン酸を注入していると、ヒアルロン酸が完全に吸収されずに残ってしまうことでしこりができやすくなることもあります。しこりは見た目の問題だけでなく、触ると違和感を感じることもあります。

鼻筋が太くなってしまう

「もう少し高くしたい」という思いから、ヒアルロン酸を入れすぎてしまうと、鼻筋が太くなりすぎてしまうことがあります。これは患者さん自身が気づかないうちに起こることが多く、周囲から指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。

自然な鼻筋と太くなりすぎた鼻筋の比較

鼻筋が太くなる原因としては、繰り返しの注入や誤った注入箇所、適切な製剤が使われていないことなどが挙げられます。特に半年おきに追加注入を繰り返すと、少しずつ鼻筋が太くなっていくリスクが高まります。

左右差や形のバランスが悪くなる

ヒアルロン酸の注入量や注入位置が左右で均等でないと、鼻が左右非対称になってしまうことがあります。また、鼻先だけ高くなりすぎたり、鼻筋と鼻先のバランスが悪くなったりすると、不自然な印象になってしまいます。

こうした失敗を防ぐためには、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。また、カウンセリングの段階で自分の理想とする鼻の形を医師にしっかり伝え、医師からも適切なアドバイスを受けることが大切です。

ポイント3:目が寄るなどの誤解を解消する

鼻のヒアルロン酸注入に関して、「目が寄ってしまう」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際のところ、この噂には誤解が含まれています。

鼻にヒアルロン酸を注入しても、物理的に目の位置が変わることはありません。しかし、鼻の根元(目頭に近い部分)に注入すると、周辺の皮膚が伸びて目の印象が変わることがあります。極端な例でいえば、内側に目が寄ったように見えることもあるため、慎重に施術する必要があります。

鼻整形による目の印象変化の錯覚

適切な注入量と注入部位であれば、目が寄って見えるようなことはありません。むしろ、鼻筋をきれいに通すことで顔全体のバランスが整い、目元も引き立つ効果が期待できます。

このような誤解を解消するためにも、施術前のカウンセリングで医師としっかり相談し、どのような変化が起こるのかを理解しておくことが大切です。

鼻整形で起こりうる錯覚について

鼻は顔の中心に位置するため、鼻の形が変わると顔全体の印象も変わります。鼻が高くなることで、相対的に目の位置が離れて見えたり、逆に鼻の付け根を高くしすぎると目が寄って見えたりする錯覚が生じることがあります。

また、鼻筋が通ることで顔が細く見えたり、鼻先が上がることで顔が短く見えたりするなど、様々な錯覚効果があります。これらは実際の顔の形が変わるわけではなく、あくまで見た目の印象の変化です。

こうした錯覚効果を理解した上で、自分の顔に合った施術を選ぶことが、満足度の高い結果につながります。

ポイント4:適切な医師・クリニック選びの重要性

鼻のヒアルロン酸注入の成功は、医師の技術と経験に大きく左右されます。適切な医師やクリニックを選ぶことは、満足のいく結果を得るための最も重要なポイントの一つです。

医師の経験と実績をチェック

鼻のヒアルロン酸注入は、一見シンプルな施術に見えますが、実は高度な技術と解剖学的知識が必要です。特に鼻の血管走行を熟知していないと、重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。

医師の経験や実績は、クリニックのウェブサイトやSNSで確認できることが多いです。症例写真が豊富に掲載されているか、鼻整形の専門性をアピールしているかなどをチェックしましょう。

カウンセリングの質を見極める

良い医師は、患者の希望をただ聞くだけでなく、その希望が実現可能かどうか、どのような結果が期待できるかを丁寧に説明してくれます。また、リスクや副作用についても隠さず伝えてくれるはずです。

医師と患者のカウンセリング風景

カウンセリングでは、医師がどれだけ丁寧に説明してくれるか、質問にきちんと答えてくれるか、患者の希望に対して適切なアドバイスをしてくれるかなどを見極めることが大切です。

施設の設備と衛生管理

ヒアルロン酸注入は医療行為です。清潔な環境で行われることが安全性を確保する上で重要です。クリニックの設備や衛生管理がしっかりしているかどうかも、選ぶ際のポイントになります。

また、万が一の合併症に対応できる体制が整っているかも確認しておくと安心です。特に、ヒアルロン酸による血管閉塞などの重篤な合併症が起きた場合に、すぐに対応できる準備があるかどうかは重要なチェックポイントです。

ポイント5:施術前の準備と注意点

鼻のヒアルロン酸注入を受ける前には、いくつかの準備と注意点があります。これらを守ることで、より安全に、より良い結果を得ることができます。

事前に避けるべき薬や食品

施術の1週間前からは、血液をサラサラにする作用のある薬(アスピリンなど)や、ビタミンE、オメガ3脂肪酸のサプリメント、ニンニクなどの摂取を控えることが推奨されます。これらは内出血のリスクを高める可能性があります。

また、アルコールも血管を拡張させる作用があるため、施術の48時間前からは控えるのが良いでしょう。喫煙も血行に影響を与えるため、できるだけ控えることが望ましいです。

持病や手術歴は必ず伝える

カウンセリングの際には、持病や過去の手術歴、アレルギー歴などを必ず医師に伝えましょう。特に、過去に鼻の手術を受けたことがある場合や、自己免疫疾患がある場合などは、施術の可否や方法に影響する可能性があります。

また、過去にヒアルロン酸注入を受けたことがある場合も、いつ、どこで、どのような施術を受けたかを詳しく伝えることが重要です。

理想の鼻のイメージを明確にする

施術前には、自分がどのような鼻になりたいのかをできるだけ具体的にイメージしておくことが大切です。芸能人の写真や雑誌の切り抜きなど、参考になるものがあれば持参するとよいでしょう。

鼻の形状についての相談風景

ただし、他人の鼻がそのまま自分に合うとは限りません。顔全体のバランスを考慮した上で、自分に合った鼻の形を医師と一緒に考えることが大切です。

また、一度の施術でどこまで変化が期待できるのか、理想の形に近づくためには何回程度の施術が必要になるのかなども、事前に医師に確認しておくとよいでしょう。

ポイント6:施術後のケアと経過観察

鼻のヒアルロン酸注入後は、適切なケアと経過観察が重要です。施術直後から気をつけるべきポイントと、長期的な経過観察のコツをご紹介します。

施術直後の注意点

施術後24時間は、注入部位を強く押したりマッサージしたりすることは避けましょう。これはヒアルロン酸が移動してしまうリスクを減らすためです。また、激しい運動や飲酒、サウナなど血行を促進する行為も控えることが推奨されます。

内出血や腫れが生じることがありますが、これらは通常1週間程度で落ち着きます。内出血がある場合は、施術後3日目以降であれば温タオルで優しく温めると吸収が早まることがあります。

長期的な経過観察のポイント

ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されていくため、効果は徐々に薄れていきます。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月〜1年程度とされています。

効果が薄れてきたと感じたら、追加注入を検討する時期かもしれません。ただし、追加注入の際には前回の施術から十分な時間(少なくとも3ヶ月以上)を空けることが望ましいです。これは、ヒアルロン酸が完全に馴染み、本来の効果を正確に評価するためです。

異常を感じたときの対応

施術後に強い痛みや赤み、腫れが続く場合や、皮膚の色が変わる、しびれが生じるなどの異常を感じた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに連絡しましょう。

特に、皮膚の色が白っぽくなる、青白くなるといった症状は血管閉塞の可能性があり、緊急の対応が必要です。このような症状が現れた場合は、一刻も早く医師の診察を受けることが重要です。

また、数週間後に硬いしこりのようなものができた場合も、医師に相談することをおすすめします。適切な処置を行うことで改善できることが多いです。

ポイント7:理想的な鼻を長く保つためのメンテナンス法

ヒアルロン酸注入で手に入れた理想的な鼻を長く保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。効果を最大限に引き出し、長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

効果を長持ちさせるコツ

ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、日常生活での紫外線対策が重要です。紫外線はヒアルロン酸の分解を早める可能性があるため、日焼け止めの使用や帽子の着用などで鼻を守りましょう。

また、喫煙も避けることが望ましいです。喫煙は血行を悪くし、ヒアルロン酸の分解を早める可能性があります。十分な水分摂取と健康的な生活習慣も、肌の状態を良好に保ち、間接的にヒアルロン酸の効果持続に寄与します。

追加注入のタイミング

ヒアルロン酸の効果は徐々に薄れていくため、理想的な状態を維持するためには追加注入が必要になります。追加のタイミングは個人差がありますが、効果が明らかに薄れてきたと感じたときが目安です。

ただし、追加注入を焦りすぎると、ヒアルロン酸が重なって不自然になったり、鼻筋が太くなったりするリスクがあります。医師と相談しながら、適切なタイミングで追加注入を行うことが大切です。

長期的な美容戦略

ヒアルロン酸注入は一時的な効果しかありませんが、長期的な美容戦略の一部として考えることもできます。例えば、初めはヒアルロン酸で理想の鼻の形をイメージし、本当に気に入った場合は、より長期的な効果が期待できるプロテーゼ挿入などの手術に移行するという選択肢もあります。

また、年齢とともに顔の印象は変わっていくものです。若い頃に理想としていた鼻の形が、年齢を重ねるにつれて変わることもあります。定期的に医師と相談しながら、その時々の年齢や顔のバランスに合った鼻の形を追求していくことが、長期的な満足につながります。

東京美専クリニックでは、患者様一人ひとりの顔立ちや希望に合わせた、自然で美しい鼻整形を提供しています。経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングと確かな技術で、理想の鼻を実現するお手伝いをいたします。

清潔で落ち着いた美容クリニックの内装

まとめ:鼻整形で失敗しないための7つのポイント

鼻のヒアルロン酸注入は、メスを使わずに鼻を高くできる手軽な施術ですが、失敗を避けるためにはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

まず、施術の特徴やリスクを正しく理解し、過去の失敗例から学ぶことが大切です。また、「目が寄る」などの誤解を解消し、適切な医師・クリニック選びに時間をかけることも重要なポイントです。

施術前の準備と注意点を守り、施術後は適切なケアと経過観察を行うことで、より良い結果を得ることができます。そして、理想的な鼻を長く保つためのメンテナンス方法を知っておくことも欠かせません。

これら7つのポイントを押さえることで、鼻のヒアルロン酸注入による失敗のリスクを最小限に抑え、満足度の高い結果を得ることができるでしょう。

美容医療は医学的根拠に基づいた正しい知識と、経験豊富な医師の技術があってこそ、安全で満足のいく結果につながります。東京美専クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術と、術後のきめ細やかなアフターフォローで、理想の鼻を実現するお手伝いをいたします。

鼻整形でお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。あなたに最適な施術プランをご提案いたします。詳しくは東京美専クリニックの公式サイトをご覧ください。

著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。

著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。