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美容医療ブログ

顎・輪郭治療と組み合わせる鼻整形デザイン術〜横顔バランスを整える総合アプローチ

顔の美しさは「パーツ」ではなく「全体のバランス」で決まる

美容医療の現場で日々患者様と向き合う中で、最も多く耳にするのが「鼻を高くしたい」「顎のラインをシャープにしたい」という個別のパーツに関するご要望です。

しかし、美しい顔立ちとは単一のパーツが優れているだけでは実現しません。鼻だけを高くしても、顎とのバランスが取れていなければ、かえって不自然な印象を与えてしまうことがあります。

特に横顔の美しさを決定づける「Eライン」は、鼻先と顎先を結ぶラインであり、この2つのパーツが密接に関係していることを示しています。顎が後退していれば鼻が相対的に目立ち、逆に顎が前に出すぎていれば鼻の存在感が薄れてしまうのです。

東京美専クリニックでは、こうした顔全体の調和を重視した「総合的なアプローチ」を大切にしています。鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせることで、より自然で美しい横顔を実現できるのです。

横顔美人の条件〜「Eライン」と「鼻唇角」の重要性

横顔の美しさを評価する際、最も重要な指標となるのが「Eライン(エステティックライン)」です。

これは鼻先と顎先を結んだラインのことで、理想的には唇がこのライン上か、やや内側に位置するとされています。日本人の場合、欧米人と比較して鼻が低く顎が後退している傾向があるため、Eラインが整っていないケースが多く見られます。

もう一つ重要な指標が「鼻唇角(びしんかく)」です。これは鼻柱と上唇が作る角度のことで、理想的には90〜110度とされています。この角度が鋭角すぎると「垂れ鼻」の印象を与え、逆に鈍角すぎると「豚鼻」のように見えてしまいます。

鼻唇角は鼻先の向きと顎の位置の両方に影響されます。顎が後退していると、相対的に鼻先が下を向いているように見え、鼻唇角が鋭角になりがちです。逆に顎を前方に移動させることで、鼻唇角が適切な角度に近づくこともあるのです。

顔面のバランスを決める「黄金比」

美しい顔立ちには一定の比率が存在します。顔を上部(髪の生え際から眉)、中部(眉から鼻下)、下部(鼻下から顎先)の3つに分けたとき、これらがほぼ等しい長さであることが理想とされています。

鼻整形だけを行うと中部の印象が変わり、顎・輪郭治療だけを行うと下部の印象が変わります。しかし、両方を組み合わせることで、顔全体の黄金比を整えることができるのです。

日本人特有の骨格的特徴

日本人を含むアジア人は、欧米人と比較して以下のような骨格的特徴があります。鼻骨が低く、鼻翼が広い傾向がある。下顎骨が後退している(下顎後退症)ケースが多い。中顔面(頬骨から上顎にかけて)が平坦である。

こうした特徴を理解した上で、個々の患者様に最適な治療計画を立てることが、自然で美しい仕上がりにつながります。

鼻整形の基本術式〜高さ・形・角度を整える

鼻整形には様々な術式がありますが、顎・輪郭治療と組み合わせる際に特に重要となるのが以下の3つです。

隆鼻術〜鼻筋を高くする

鼻筋を高くする方法として、プロテーゼ挿入と自家組織移植があります。プロテーゼはシリコン製の人工物で、鼻筋に沿って挿入することで高さを出します。I型プロテーゼは鼻筋のみをカバーし、鼻先は自家軟骨などで形成する安全性の高い方法です。

一方、自家組織移植では耳介軟骨や鼻中隔軟骨、場合によっては肋軟骨を使用します。自分の組織を使うため拒絶反応のリスクが低く、長期的な安定性に優れています。ただし、採取部位に傷跡が残る可能性があります。

顎・輪郭治療と組み合わせる場合、顎の位置変化によって鼻の見え方も変わるため、プロテーゼの高さや形状を慎重に選択する必要があります。

鼻尖形成術〜鼻先を整える

鼻先の丸みを解消し、シュッとした印象にする手術です。大鼻翼軟骨を縛る方法、軟骨を移植する方法、軟部組織をトリミングする方法などがあります。

東京美専クリニックでは、クローズド法によるコルメラストラット法を採用しています。これは鼻の穴の中から軟骨を移植する方法で、外側に傷跡が残らないのが特徴です。耳介軟骨や鼻中隔軟骨を鼻柱に移植することで、鼻先に高さと細さを出すことができます。

顎が後退している患者様の場合、鼻先を高くしすぎると顎との落差が大きくなり、かえってバランスが悪くなることがあります。そのため、顎の治療計画と連動させて鼻先の高さを決定することが重要です。

鼻翼縮小術〜小鼻を小さくする

小鼻の広がりや厚みを改善する手術です。鼻翼の内側や外側を切除し、縫合することで小鼻を小さくします。鼻翼の形状や厚み、鼻の穴の見え方などを総合的に評価して術式を決定します。

鼻先を高くすると、鼻翼が引っ張られて小鼻が小さく見える効果もあります。そのため、鼻尖形成と鼻翼縮小を組み合わせる際は、過度な縮小を避け、自然なバランスを保つことが大切です。

顎・輪郭治療の基本術式〜骨格から整える

顎・輪郭治療は、骨格レベルから顔の形を変える治療です。鼻整形と組み合わせることで、より劇的な変化を実現できます。

オトガイ形成術〜顎先を整える

顎先の骨を切って前方に移動させたり、長さを短縮したりする手術です。下顎後退症の患者様に対して、顎を前方に移動させることでEラインを整えることができます。また、顎が長い場合は骨を切除して短縮することも可能です。

顎を前方に移動させると、相対的に鼻の存在感が薄れ、顔全体のバランスが改善されます。逆に、鼻を高くした後に顎も前に出すことで、より立体的で洗練された横顔を作ることができます。

下顎角形成術(えら削り)〜フェイスラインをシャープに

下顎角(えら)の骨を削ることで、フェイスラインをシャープにする手術です。エラが張っていると顔が大きく見えたり、男性的な印象を与えたりすることがあります。

下顎角形成術では、下顎骨の外板を切除したり、角度を調整したりすることで、小顔効果とフェイスラインの改善を図ります。鼻整形と組み合わせることで、正面から見た印象と横顔の印象の両方を改善できます。

Vライン形成術〜顎のラインを美しく

下顎骨の下縁を削ることで、顎のラインをV字型に整える手術です。丸顔や四角い顔立ちを、シャープで女性らしい印象に変えることができます。

Vライン形成術と鼻整形を組み合わせることで、正面から見たときの顔の縦横比が改善され、より洗練された印象になります。

頬骨縮小形成術〜中顔面を整える

頬骨が張り出していると、顔が大きく見えたり、平坦な印象を与えたりすることがあります。頬骨縮小形成術では、頬骨を切って内側に移動させることで、中顔面のボリュームを減らします。

鼻整形と組み合わせることで、中顔面全体の立体感とバランスを改善できます。特に、鼻を高くすることで中顔面に縦のラインが生まれ、頬骨の張り出しが目立ちにくくなる効果もあります。

組み合わせ治療の実際〜症例から学ぶデザイン術

ここからは、実際の症例を通じて、鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせることでどのような変化が得られるのかを見ていきましょう。

症例1:下顎後退症と低い鼻の同時改善

20代女性の患者様で、顎が後退していることと鼻が低いことを主訴に来院されました。横顔のEラインが整っておらず、口元が前に出ている印象がありました。

治療計画として、まず顎を前方に移動させるオトガイ形成術を行い、同時に鼻にプロテーゼを挿入して鼻筋を高くし、鼻尖形成術で鼻先を整えました。顎を前に出すことで口元の突出感が改善され、鼻を高くすることで顔全体に立体感が生まれました。

術後、Eラインが整い、横顔の印象が大きく改善されました。患者様からは「自然な仕上がりで、整形したことが周囲にバレない」と喜びの声をいただきました。

症例2:エラ張りと団子鼻の同時改善

30代女性の患者様で、エラが張っていることと鼻先の丸みを気にされていました。正面から見ると顔が四角く見え、鼻の存在感も強い印象でした。

治療計画として、下顎角形成術でエラを削り、Vライン形成術で顎のラインを整えました。同時に、鼻尖形成術で鼻先をシュッとさせ、鼻翼縮小術で小鼻を小さくしました。

術後、フェイスラインがシャープになり、小顔効果が得られました。鼻も自然な高さと細さになり、顔全体のバランスが改善されました。正面から見ても横から見ても、洗練された印象になったと患者様に喜んでいただけました。

症例3:中顔面の平坦さと鼻の低さの同時改善

40代女性の患者様で、中顔面が平坦で鼻が低いことを気にされていました。頬骨が張り出しており、鼻筋が通っていないため、顔全体がのっぺりとした印象でした。

治療計画として、頬骨縮小形成術で頬骨を内側に移動させ、同時に鼻にプロテーゼを挿入して鼻筋を高くし、鼻尖形成術で鼻先を整えました。

術後、中顔面に立体感が生まれ、鼻筋が通ったことで顔全体の印象が大きく変わりました。頬骨の張り出しが目立たなくなり、より女性らしい柔らかな印象になったと患者様に喜んでいただけました。

組み合わせ治療のメリット

鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせることで、以下のようなメリットがあります。顔全体のバランスが改善され、より自然な仕上がりになる。一度の手術で複数の悩みを解決できる。相乗効果により、単独の治療よりも大きな変化が得られる。横顔だけでなく、正面から見た印象も改善される。

ただし、複数の手術を同時に行うため、ダウンタイムが長くなったり、身体への負担が大きくなったりする可能性もあります。そのため、患者様の状態や希望を十分に考慮した上で、最適な治療計画を立てることが重要です。

治療計画の立て方〜医師とのカウンセリングで大切なこと

鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせる場合、綿密な治療計画が不可欠です。東京美専クリニックでは、最初から医師がカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

カウンセリングで確認すべきポイント

カウンセリングでは、以下のポイントを医師と一緒に確認していきます。現在の顔立ちの特徴と気になる部分。理想とする顔立ちのイメージ。治療のリスクとダウンタイム。予算と治療期間。術後のアフターケア。

特に重要なのが、理想とする顔立ちのイメージを医師と共有することです。写真や画像を持参していただくことで、より具体的なイメージを共有できます。ただし、骨格や皮膚の状態によっては、完全に同じ仕上がりにならない場合もあることをご理解ください。

画像検査の重要性

鼻整形や顎・輪郭治療では、骨格や軟骨の状態を正確に把握することが重要です。そのため、CTやレントゲンなどの画像検査を行います。

画像検査により、鼻中隔の湾曲や偏位、鼻中隔軟骨の量や厚み、骨の形状や過去の手術の影響などを確認できます。これらの情報をもとに、最適な術式を選定し、安全で確実な手術を行うことができます。

手術のタイミングと順序

鼻整形と顎・輪郭治療を同時に行うか、別々に行うかは、患者様の状態や希望によって異なります。同時に行う場合は、一度の手術で複数の悩みを解決できますが、ダウンタイムが長くなる可能性があります。

別々に行う場合は、まず顎・輪郭治療を行い、骨格が安定してから鼻整形を行うのが一般的です。顎の位置が変わると鼻の見え方も変わるため、顎の治療後に鼻のデザインを最終決定する方が、より理想的な仕上がりになります。

ただし、患者様の希望やスケジュールによっては、同時手術も可能です。医師と十分に相談して、最適なタイミングと順序を決定しましょう。

ダウンタイムとアフターケア〜美しい仕上がりのために

鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせた場合、ダウンタイムは通常よりも長くなります。しかし、適切なアフターケアを行うことで、腫れや内出血を最小限に抑え、美しい仕上がりを実現できます。

術後の経過と注意点

術後3〜5日は腫れのピークで、顔全体がむくんだような状態になります。この時期は安静にして、頭を高くして寝るなど、腫れを軽減する工夫が必要です。

1〜2週間で腫れは落ち着き始めますが、内出血が残っている場合があります。メイクでカバーできる程度まで回復するのに約7〜10日かかります。大切な外出や撮影がある場合は、2週間以上空けておくことをお勧めします。

マスクや眼鏡の使用にも注意が必要です。鼻の手術後は、マスクや眼鏡の圧力で鼻の形が変わる可能性があるため、医師の指示に従って使用してください。

東京美専クリニックの充実したアフターフォロー

東京美専クリニックでは、術後の不安に対応する24時間無料相談窓口を設けています。小さなことでも構いませんので、少しでも不安なことがあればお気軽にご相談ください。

また、定期的な検診を行い、経過を確認します。腫れや内出血の状態、傷の治り具合などをチェックし、必要に応じて適切なアドバイスを行います。

万が一、感染や合併症が起きた場合も、迅速に対応いたします。患者様の安全と満足を最優先に考え、手厚いアフターフォローを提供しています。

まとめ〜美しい横顔は総合的なアプローチで実現する

美しい横顔を実現するためには、鼻だけ、顎だけといった単一のパーツに注目するのではなく、顔全体のバランスを考えた総合的なアプローチが必要です。

鼻整形と顎・輪郭治療を組み合わせることで、Eラインや鼻唇角といった横顔の重要な指標を整え、より自然で美しい仕上がりを実現できます。東京美専クリニックでは、最初から医師がカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。

美容医療は「医療行為」です。医師による適切な診断のもと、適切に、適正な価格で行われるべきだという信念のもと、患者様ファーストで日々診療を行っています。顔全体のバランスを整え、あなたらしい美しさを実現するために、ぜひ一度ご相談ください。

詳しい治療内容や料金、症例写真などは、東京美専クリニックの公式サイトでご確認いただけます。あなたの理想の横顔を実現するために、私たちが全力でサポートいたします。›

監修者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
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