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美容医療ブログ

鼻整形後のむくみ対策|早く腫れを引かせる5つの方法

鼻整形後のむくみ・腫れはなぜ起こるのか

鼻整形を受けた後、多くの患者様が経験されるのが「むくみ」や「腫れ」です。

これは手術による自然な身体反応であり、決して異常なことではありません。手術では皮膚や軟骨、骨などの組織に侵襲が加わるため、身体は損傷を修復しようと炎症反応を起こします。この過程で血管が拡張し、組織液が周囲に滲み出ることでむくみが生じるのです。

特に鼻整形では、鼻尖形成や軟骨移植、プロテーゼ挿入など、施術内容によって腫れの程度が異なります。鼻中隔延長術のように大きく形を変える手術では、より長期間のむくみが続くこともあります。

術後すぐから3日目頃までが腫れのピークとなり、この時期は鼻だけでなく目の周りや頬にまで腫れが広がることも珍しくありません。

むくみの原因を理解することで、適切な対処法を選択できるようになります。

施術別・ダウンタイムの期間と特徴

鼻整形といっても、施術の種類によってダウンタイムの長さや症状は大きく異なります。

鼻プロテーゼ・鼻中隔延長術の場合

鼻筋を高くするプロテーゼ挿入や、鼻先の向きを変える鼻中隔延長術は、比較的腫れが長引く傾向にあります。術後1週間で徐々に腫れは引き始めますが、2〜3週間経っても若干のむくみが残ることが一般的です。

完全に自然な仕上がりになるまでには3〜6ヶ月ほどかかることもあります。特に鼻中隔延長術では、術後1ヶ月程度は鼻先のこわばり感や違和感を感じる方が多いようです。

小鼻縮小・鼻翼挙上術の場合

小鼻を小さくする小鼻縮小術や、鼻の穴の形を整える鼻翼挙上術は、切開を伴う手術ですが比較的腫れが引きやすい傾向にあります。

約1〜2週間がダウンタイムの目安で、最初の1週間は腫れや内出血が目立ちますが、2週間目以降は日常生活に支障なく過ごせるようになる方がほとんどです。ただし、傷跡が完全に落ち着くまでには3ヶ月ほどかかることもあります。

鼻尖形成・軟骨移植の場合

鼻先を整える鼻尖形成術は、手術方法によって腫れの程度が異なります。軟骨移植を伴う場合は1〜2週間の腫れが続きますが、比較的シンプルな手術であれば1週間程度で目立った腫れは引いていきます。

当院で多く行っているクローズド法によるコルメラストラット法では、傷跡がほとんど分からなくなり、自然な仕上がりを実現できます。

早く腫れを引かせる5つの方法

術後のむくみや腫れを少しでも早く改善したいというのは、すべての患者様に共通する願いです。

ここでは、医学的に効果が認められている5つの方法をご紹介します。

1. 白湯を積極的に摂取する

白湯は身体に優しく、術後の回復を促進する効果があります。

水を煮沸して不純物を取り除き、常温まで冷ました白湯には、代謝を促進する作用とリラックス効果があります。内臓が温まることで内臓機能が活発になり、老廃物が排出されやすくなります。また、尿量が増えることで余分な水分が排出され、むくみの改善につながります。

術後は水分を摂るとむくんでしまうのではと心配される方もいますが、適切な水分摂取は代謝を促すために必要です。ただし、摂り過ぎはむくみの原因にもなるため、1日1.5〜2リットルを目安にゆっくりと飲むようにしましょう。

2. 適度に歩いて血流を促進する

術後は安静にしていたいと思われるかもしれませんが、適度な運動は回復を早めます。

歩くことで血流が良くなり、老廃物の排出が促進されます。血液は重力で下に落ちやすいため、下半身の筋肉をしっかりと使うことで血流が改善されます。また、日光を浴びることでセロトニンの生成が促され、心の安定にもつながります。

外出が気になる方は、帽子とマスクを着用すれば問題ありません。午前中に15〜30分程度、無理のない範囲で歩くことをおすすめします。

3. 術後初期は冷やす、その後は温める

術後1〜2週間は、冷やすことと温めることを適切なタイミングで行うことが重要です。

手術直後から2〜3日は冷やすことで炎症を抑えることができます。冷却パックをタオルで包み、鼻周辺に優しく当てましょう。ただし、直接氷を当てたり、長時間冷やし続けたりすることは避けてください。

3日目以降は、温めることで血流を促進し、回復を早めることができます。お風呂で身体を温めたり、温かい飲み物を摂ったりすることが効果的です。

4. 頭を高くして寝る

就寝時は頭を心臓より高い位置に保つことで、重力によるむくみを軽減できます。

枕を2〜3個重ねたり、背もたれのあるクッションを使用したりして、上半身をやや起こした状態で寝ることをおすすめします。この姿勢を保つことで、顔に血液や組織液が溜まりにくくなり、朝起きたときの腫れが軽減されます。

少なくとも術後1週間は、この姿勢を心がけてください。

5. メンタルを安定させる

心の状態は身体の回復に大きく影響します。

不安定な精神状態が続くとセロトニンが減少し、やる気や集中力が低下して不眠になることもあります。これにより代謝が落ち、回復が遅れてしまう可能性があります。白湯をゆっくり飲んだり、適度に歩いたりすることで、心を落ち着かせることができます。

腸内環境が整うとセロトニンが働きやすくなり、心が安定していきます。日々の行動で良いホルモンを増やすよう意識しましょう。

ダウンタイム中に避けるべきNG行動

回復を早めるために気をつけるべきことと同じくらい、避けるべき行動を知ることも重要です。

激しい運動は控える

術後は血流が良くなりすぎると、腫れが悪化したり鼻血が出たりする可能性があります。

ランニングや筋力トレーニング、ヨガなど、心拍数が上がる運動は少なくとも2週間は避けてください。軽いウォーキング程度であれば問題ありませんが、息が上がるような運動は控えましょう。

飲酒・喫煙は厳禁

アルコールは血管を拡張させ、腫れを悪化させる原因になります。また、喫煙は血流を悪化させ、治癒力を著しく低下させます。

感染や瘢痕のリスクも高まるため、術前2週間から術後3ヶ月は禁煙がほぼ必須です。飲酒も少なくとも術後2週間は控えることをおすすめします。

うつ伏せ寝・鼻を触る癖

うつ伏せで寝ると鼻に圧力がかかり、変形やズレの原因になります。

また、無意識に鼻を触ってしまう癖がある方は、特に注意が必要です。手には雑菌が付着しているため、感染のリスクも高まります。固定具は医師の指示に従って使用し、自己判断で外さないようにしましょう。

鼻を強くかむ

術後は鼻づまり感があっても、強く鼻をかむことは避けてください。

鼻腔から垂れてきた分泌物を優しく拭き取る程度にとどめ、ティッシュを鼻に入れることも控えましょう。傷口を刺激すると感染の原因になります。

期間別・ダウンタイムの経過と症状

ダウンタイムの経過を知っておくことで、不安を軽減できます。

術後すぐ〜3日目:腫れのピーク

手術直後から腫れは始まり、2〜3日目にかけて最もピークを迎えます。

この時期は鼻だけでなく、目の周りや頬にまで腫れが広がることも珍しくありません。内出血も現れやすく、特に目の周りに青紫色のあざができることがあります。痛みも感じやすい時期ですが、処方された鎮痛剤でコントロール可能です。

出血があった際は、鼻腔から垂れてきた血液を拭く程度にとどめてください。

術後4〜7日目:徐々に腫れが引き始める

4日目以降になると、強い腫れは徐々に落ち着き始めます。

内出血も薄くなってきて、痛みも和らいでくるでしょう。この時期になると、マスクをすれば外出も可能になる方が多いです。ただし、鼻の感覚が鈍かったり、むくみを感じたりすることはまだ続きます。

7日目頃には固定具を外し、抜糸を行うことが一般的です。

術後1〜2週間:社会復帰が可能に

1週間を過ぎると、多くの方が日常生活に戻れるようになります。

腫れはまだ残っていますが、他人から見て「何か手術したの?」と気づかれるほどではなくなってくることが多いです。特にプロテーゼや鼻尖形成などの手術では、2週間目には外見上の違和感がかなり減少します。

ただし、笑ったり表情を作ったりすると、まだ違和感や軽い痛みを感じることがあります。

術後1ヶ月:細かな腫れが引いてくる

細かな腫れやむくみが引いてくる時期ですが、違和感が取り切れるまでにはまだ時間がかかります。

ふとした時の痛みや違和感を感じることがありますが、術後の自然な経過であることがほとんどです。痛みや違和感について不安な場合には、クリニックに相談しましょう。当院では24時間無料相談窓口を設けており、小さなことでもお気軽にご相談いただけます。

術後6ヶ月:鼻整形の完成

鼻整形が完成するまでの目安は約6ヶ月です。

この時期にはむくみや違和感もなくなり、鼻の組織も回復しているでしょう。最終的な仕上がりを確認できる時期となります。当院では術後の経過を丁寧に診させていただき、患者様が満足いく結果になるまでサポートいたします。

まとめ|適切なケアで理想の鼻へ

鼻整形後のむくみや腫れは、適切なケアによって軽減できます。

白湯を飲む、適度に歩く、冷やす・温めるタイミングを守る、頭を高くして寝る、メンタルを安定させるという5つの方法を実践することで、ダウンタイムを快適に過ごすことができます。また、激しい運動や飲酒・喫煙、鼻を触る癖などのNG行動を避けることも重要です。

術後の経過には個人差がありますが、一般的には2週間で日常生活に戻れ、6ヶ月で完成を迎えます。不安なことがあれば、いつでもクリニックに相談してください。

東京美専クリニックでは、最初から医師によるカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適な施術をご提案しています。術後の不安に対応する24時間無料相談窓口も設置しており、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

鼻整形をご検討の方、術後のケアについて詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

詳細はこちら:東京美専クリニック

情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
あなたが本来持っている魅力を最大限に引き出すために、医学的知識と審美眼をもってサポートします。