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クマ取りとヒアルロン酸注入の違い|あなたに向いているのはどっち?

目の下のクマ、どうにかしたいと思っていませんか?

鏡を見るたびに気になる目の下のクマ。

「疲れてる?」と聞かれることが増えた、実年齢より老けて見られる気がする……そんな悩みを抱えている方は少なくありません。目の下のクマは、顔全体の印象を大きく左右する要素のひとつです。

クマ治療には様々な選択肢がありますが、中でも注目されているのが「クマ取り(経結膜脱脂)」と「ヒアルロン酸注入」です。どちらも目元の印象を明るくする効果が期待できますが、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがあります。

この記事では、クマ取りとヒアルロン酸注入の違いを詳しく解説し、あなたに最適な治療法を見つけるためのヒントをお伝えします。

クマ取り(経結膜脱脂)とヒアルロン酸注入の基本を理解する

まず、それぞれの治療法がどのようなものか、基本的な仕組みから見ていきましょう。

クマ取り(経結膜脱脾)とは

クマ取り、正式には「経結膜脱脂術」と呼ばれる治療法は、目の下のふくらみの原因となっている眼窩脂肪を除去する施術です。下まぶたの裏側(結膜側)から小さく切開し、余分な脂肪を取り除きます。

この方法の最大の特徴は、皮膚表面に傷跡が残らないこと。まぶたの裏側からアプローチするため、外から見える部分には一切メスを入れません。施術時間は比較的短く、ダウンタイムも従来の切開法に比べて少ないのが特徴です。

眼窩脂肪が原因でできる目の下のふくらみや、それによって生じる影(黒クマ)に対して、根本的な改善効果が期待できます。

ヒアルロン酸注入とは

一方、ヒアルロン酸注入は、目の下の凹みや窪みにヒアルロン酸を注入することで、クマを目立たなくする治療法です。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であり、皮膚に自然なハリや潤いをもたらします。

施術は非常に細い針を使って行われ、短時間で完了します。ダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐに日常生活に戻れるのが大きな魅力です。治療後すぐに効果を実感できるため、即効性を求める方に人気があります。

凹みや窪みが原因の黒クマ、毛細血管が透けて見える青クマ、筋肉が透けて見える赤クマなど、複数のタイプのクマに対応できます。

それぞれの治療が適しているクマのタイプ

クマには大きく分けて「黒クマ」「青クマ」「赤クマ」「茶クマ」の4種類があります。クマ取り(経結膜脱脂)は、主に眼窩脂肪の突出によるふくらみや、それによって生じる影(黒クマ)に効果的です。

ヒアルロン酸注入は、凹みや窪みがあるタイプの黒クマ、毛細血管が透けて見える青クマ、筋肉が透けて見える赤クマに適しています。ただし、色素沈着による茶クマには効果が期待できません。

自分のクマがどのタイプなのかを正確に診断することが、最適な治療法を選ぶための第一歩となります。

クマ取りとヒアルロン酸注入の違いを徹底比較

では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

重要なポイントを比較していきます。

効果の持続期間の違い

最も大きな違いのひとつが、効果の持続期間です。クマ取り(経結膜脱脂)は、一度除去した眼窩脂肪は基本的に元に戻らないため、半永久的な効果が期待できます。加齢による新たな変化は起こり得ますが、施術で改善した部分は長期的に維持されます。

一方、ヒアルロン酸注入の効果は一時的です。体内で徐々に吸収されるため、効果の持続期間は一般的に半年から1年半程度とされています。ただし、個人差があり、5年経っても残る方もいれば、数ヶ月で戻ってしまう場合もあります。

長期的な効果を望むならクマ取り、まずは手軽に試してみたいならヒアルロン酸注入という選択になるでしょう。

施術時間とダウンタイムの違い

施術時間については、ヒアルロン酸注入が圧倒的に短く、通常10分から30分程度で完了します。クマ取り(経結膜脱脂)は、片目で30分から1時間程度かかることが一般的です。

ダウンタイムに関しては、ヒアルロン酸注入がほぼないのに対し、クマ取りは1週間から2週間程度の腫れや内出血が生じる可能性があります。ただし、皮膚表面に傷がないため、従来の切開法に比べるとダウンタイムは大幅に短縮されています。

仕事や予定との兼ね合いを考えると、この違いは重要な判断材料になります。

費用面での違い

費用については、一般的にヒアルロン酸注入の方が初期費用は安く抑えられます。相場としては5,000円から50,000円程度です。ただし、効果が一時的なため、定期的なメンテナンスが必要となり、長期的には費用がかさむ可能性があります。

クマ取り(経結膜脱脂)は、初期費用が高めですが、半永久的な効果が期待できるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高いと言えます。

短期的な予算と長期的な投資、どちらを優先するかによって選択が変わってくるでしょう。

自然な仕上がりとリスクの違い

自然な仕上がりという点では、どちらも適切に施術されれば自然な結果が得られます。ただし、ヒアルロン酸注入は注入量や位置の微調整がしやすく、施術直後から効果を確認できるメリットがあります。

クマ取りは、脂肪を除去するため、もともと窪みがある方の場合、窪みがより目立つ可能性があります。そのような場合は、脂肪注入やヒアルロン酸注入との併用が検討されることもあります。

リスクについては、ヒアルロン酸注入はアレルギー反応のリスクがゼロではありません。また、稀ではありますが、血管塞栓による深刻な合併症の報告もあります。クマ取りは、感染や左右差などのリスクがありますが、経験豊富な医師による施術であれば、リスクは最小限に抑えられます。

あなたに向いているのはどちらの治療法?

では、実際にどちらを選ぶべきなのでしょうか?

それぞれの治療法が適している方の特徴を見ていきましょう。

クマ取り(経結膜脱脂)が向いている方

クマ取りは、目の下のふくらみが明らかにある方に最適です。眼窩脂肪の突出が原因で影ができている場合、根本的な改善が期待できます。長期的な効果を望む方、一度の施術で済ませたい方にもおすすめです。

また、ダウンタイムを確保できる方、初期費用を投資として考えられる方にも向いています。仕事の休みを取りやすい時期に施術を受けることで、周囲に気づかれずに治療を完了できる可能性が高まります。

ただし、皮膚が極端に薄い方や高齢の方の場合、施術後にシワが目立つ可能性があるため、医師との十分なカウンセリングが必要です。

ヒアルロン酸注入が向いている方

ヒアルロン酸注入は、手軽にクマ治療を試してみたい方に最適です。ダウンタイムがほとんどないため、忙しい方や周囲に気づかれたくない方にもおすすめです。

凹みや窪みが主な原因のクマ、青クマや赤クマの方にも効果が期待できます。即効性を求める方、まずは一時的な効果で様子を見たい方にも向いています。

費用を抑えて始めたい方、定期的なメンテナンスを苦にしない方にもおすすめです。ただし、長期的には費用がかさむ可能性があることを理解しておく必要があります。

併用治療という選択肢も

実は、クマ取りとヒアルロン酸注入は併用されることも多い治療法です。クマ取りで眼窩脂肪を除去した後、窪みが目立つ場合にヒアルロン酸を注入することで、より自然で美しい仕上がりを実現できます。

また、ハムラ法(眼窩脂肪を窪み部分に移動させる方法)との併用も効果的です。眼窩脂肪の量や窪みの度合いによっては、ヒアルロン酸注入を追加することで、よりフラットで自然な目元を作り出せます。

医師との綿密なカウンセリングを通じて、あなたの目元の状態に最適な治療プランを立てることが重要です。

治療を受ける前に知っておきたい重要なポイント

治療を決める前に、いくつか確認しておくべきことがあります。

カウンセリングで確認すべきこと

まず、自分のクマのタイプを正確に診断してもらうことが最優先です。黒クマ、青クマ、赤クマ、茶クマのどれに該当するのか、あるいは複数のタイプが混在しているのかを確認しましょう。

また、眼窩脂肪の突出の程度、皮膚のたるみの有無、頬の高さなど、総合的な診断を受けることが大切です。これらの要素によって、最適な治療法は大きく変わってきます。

費用の詳細、ダウンタイムの具体的な期間、リスクと副作用、アフターケアの内容なども、しっかりと確認しておきましょう。不安な点や疑問点は、遠慮せずに質問することが重要です。

クリニック選びのポイント

クマ治療は、医師の技術と経験によって仕上がりが大きく左右されます。症例写真を確認し、自分の理想とする仕上がりに近い結果を出しているクリニックを選びましょう。

また、カウンセリングを医師自身が行っているかどうかも重要なポイントです。カウンセラーではなく、実際に施術を担当する医師が診察から診断、治療提案まで一貫して行うクリニックの方が、より適切な治療を受けられる可能性が高まります。

アフターフォロー体制が整っているかも確認しましょう。術後の不安に対応する相談窓口があるクリニックなら、安心して治療を受けられます。

術後のケアと注意点

クマ取りの場合、術後は目元を冷やすことで腫れを抑えることができます。また、頭を高くして寝ることで、腫れの軽減につながります。激しい運動や飲酒、長時間の入浴は、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、医師の指示に従って控えましょう。

ヒアルロン酸注入の場合、注入部位を強く押したりマッサージしたりすることは避けてください。ヒアルロン酸が移動してしまう可能性があります。また、施術当日のメイクは控え、翌日から優しく行うようにしましょう。

どちらの治療も、術後に気になる症状や不安な点があれば、すぐにクリニックに連絡することが大切です。

まとめ|あなたに最適なクマ治療を見つけましょう

クマ取り(経結膜脱脂)とヒアルロン酸注入、それぞれに異なる特徴とメリットがあります。

クマ取りは、眼窩脂肪の突出が原因のふくらみを根本的に改善し、半永久的な効果が期待できる治療法です。一方、ヒアルロン酸注入は、手軽で即効性があり、ダウンタイムがほとんどない治療法です。

どちらが優れているというわけではなく、あなたのクマのタイプ、ライフスタイル、予算、求める効果によって最適な選択は変わってきます。場合によっては、併用治療が最良の結果をもたらすこともあります。

大切なのは、信頼できる医師との綿密なカウンセリングを通じて、自分に最適な治療法を見つけることです。目の下のクマを改善することで、顔全体の印象が明るくなり、自信を持って毎日を過ごせるようになるでしょう。

まずは専門医に相談し、あなたの目元の状態を正確に診断してもらうことから始めてみませんか?

東京美専クリニックでは、最初から医師によるカウンセリングを実施し、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案しています。目の下のクマでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。詳細は東京美専クリニック公式サイトをご覧ください。

情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
「美容整形は“変える”のではなく、“調和させる”もの」
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