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美容医療ブログ

プロが教える目のクマ対策!メイクから治療まで完全ガイド

目のクマが与える印象と種類について

目元は顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。資生堂の調査によると、約90%の人が「目や目もと」が見た目の印象に影響を与えると回答しています。さらに驚くべきことに、目もとにクマがあるだけで、なんと4.4歳も老けて見えるというデータもあるのです。

私は東京美専クリニックで日々多くの患者様の目元の悩みに向き合っていますが、クマに悩む方は本当に多いですね。クマがあるだけで、疲れた印象や不健康な印象を与えてしまうため、自信を失ってしまう方も少なくありません。

クマには主に「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類があります。それぞれ原因が異なるため、対策方法も変わってきます。自分のクマがどのタイプなのかを知ることが、効果的な対策の第一歩となります。

青クマの特徴と原因

青クマは、目周りの血行不良により、血管内の血液や毛細血管の色が透けて見えている状態です。目の下の皮膚は非常に薄いため、その下に流れる血液の色が透けやすいのです。

簡単な見分け方として、目の下あたりを指で下に引っ張ってみてください。クマが薄くなる場合は、青クマの可能性が高いです。

青クマの主な原因は、疲労や寝不足、運動不足などによる血行不良です。特に、長時間のパソコンやスマホ使用で目が疲れやすい方は要注意です。

茶クマの特徴と原因

茶クマは、メラニンによる色素沈着が原因で、目元の皮膚が茶色くくすんで見えている状態です。目尻を下に引っ張ってもクマの色が変わらない場合は、茶クマの可能性があります。

目の下の皮膚は他の部位と比べてかなり薄いため、乾燥や刺激、紫外線の影響を受けやすくなっています。そのため、ターンオーバーが乱れやすく、メラニンが蓄積し続けると、茶クマとして目立ちやすくなるのです。

乾燥肌で目の周りも乾燥しやすい方や、目をゴシゴシとこすってしまう習慣がある方は特に注意が必要です。

黒クマの特徴と原因

黒クマは、目の下がたるむことにより、目の下に影ができて黒っぽく見えている状態です。顔を上に向けて、鏡を顔の正面にもってきた時にクマが薄くなる場合は、黒クマの可能性があります。

黒クマの主な原因は、加齢などによって目の周りの筋力が低下し、ハリや弾力などが失われることです。目の下の支えきれなくなった脂肪が押し出され、クマやたるみが形成されるのです。

メイクでクマを上手にカバーする方法

クマは完全に隠そうとするのではなく、自然に見えるようにカバーすることが大切です。コンシーラーの色選びと使い方がポイントになります。

私が患者様によく説明するのは、クマの種類によって使うコンシーラーの色を変えるということです。青クマにはオレンジ系、茶クマにはイエロー系、黒クマには明るめのベージュ系のコンシーラーが効果的です。

クマの種類別コンシーラーの選び方

青クマには、血管の青みを打ち消すオレンジ系のコンシーラーがおすすめです。オレンジ色は青色の補色なので、効果的に青みを打ち消してくれます。

茶クマには、色素沈着の茶色みを打ち消すイエロー系のコンシーラーが適しています。イエローは茶色のくすみを中和する効果があります。

黒クマには、影を明るく見せる明るめのベージュ系コンシーラーがおすすめです。深刻な黒クマの場合は、赤みのあるオレンジ系を下地として使い、その上からベージュ系を重ねるとより効果的です。

目の下は皮膚が薄くデリケートな部分です。また、まばたきなどで動きも多いため、柔らかいテクスチャーのリキッドタイプやクリームタイプのコンシーラーを選ぶことをお勧めします。

プロ直伝のクマカバーテクニック

クマを隠すための基本的なステップをご紹介します。

まず、クマの色を打ち消すカラーコンシーラー(オレンジやイエローなど)をクマの部分にのせます。この時、厚塗りは避け、薄く伸ばすことがポイントです。

次に、薬指を使ってトントンとやさしく撫でるように伸ばしていきます。薬指は力が入りにくい指なので、デリケートな目元には最適なんですよ。

最後に、肌色に合ったベージュカラーのコンシーラーをさらに重ね、同様に薬指でなじませます。これで自然な仕上がりになります。

コンシーラーを使うタイミングは、使用するファンデーションのタイプによって変わります。リキッドファンデーションの場合は「化粧下地→リキッドファンデーション→コンシーラー→フェイスパウダー」の順に、パウダーファンデーションの場合は「化粧下地→コンシーラー→パウダーファンデーション」の順に使用するのがベストです。

日常生活でできるクマ改善ケア

クマはメイクでカバーするだけでなく、日常のケアで改善することも可能です。特に青クマは生活習慣の改善で大きく変わることがあります。

目の下のクマ対策として、私がいつも患者様にお伝えしているのは、まず十分な睡眠をとることです。7〜8時間の質の良い睡眠は、血行を改善し、目の疲れを回復させる効果があります。

青クマ改善のためのケア方法

青クマは血行不良が原因なので、血行を促進するケアが効果的です。温かいタオルで目元を温めたり、優しくマッサージすることで血行が促進されます。

また、スマホやパソコンの使いすぎによる目の疲れも青クマの原因になります。1時間に一度は目を休め、遠くを見るなどして目の緊張をほぐすことも大切です。

水分をしっかり摂ることも重要です。体内の水分が不足すると血液の循環が悪くなり、青クマが目立ちやすくなります。1日2リットル程度の水分摂取を心がけましょう。

茶クマ改善のためのケア方法

茶クマは色素沈着が原因なので、美白効果のある成分を含んだアイクリームを使用するのが効果的です。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの成分が配合されたものがおすすめです。

紫外線対策も重要です。目元にも日焼け止めを塗り、サングラスをかけるなどして紫外線から守りましょう。

目をこする癖がある方は、その習慣を改めることも大切です。目をこすると刺激で色素沈着が進んでしまいます。目が疲れたときは、こするのではなく冷たいタオルで冷やすようにしましょう。

黒クマ改善のためのケア方法

黒クマはたるみが原因なので、目元の筋肉を鍛えるエクササイズが効果的です。例えば、目を大きく見開いて5秒キープし、その後ゆっくり閉じるという動作を10回程度繰り返すエクササイズがあります。

また、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する成分を含んだアイクリームを使用するのもおすすめです。レチノールやペプチドなどの成分が配合されたものが効果的です。

睡眠時の姿勢も重要です。うつ伏せで寝ると、目元に圧力がかかりたるみの原因になります。仰向けで寝ることを心がけましょう。

クリニックで受けられる効果的なクマ治療

セルフケアでは改善が難しい場合や、より確実な効果を求める場合は、美容クリニックでの治療も選択肢の一つです。当院では患者様一人ひとりのクマのタイプや状態に合わせた最適な治療をご提案しています。

私が院長を務める東京美専クリニックでは、クマ治療に特に力を入れています。患者様の悩みに寄り添い、一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

切らないクマ取り治療

切らない目の下のクマ取り・たるみ取りは、下まぶたの裏側から脂肪を取り出し、クマやたるみを改善する施術です。経結膜的脱脂術とも呼ばれるこの方法は、皮膚を切らないため傷跡が残りません。

特に黒クマの原因となる目袋(眼窩脂肪の突出)に効果的です。目の下の凹みやたるみが原因で影となって黒っぽく見える黒クマの改善に適しています。

この治療は顔の表面に傷をつけたくない方や、ダウンタイムを短くしたい方に特におすすめです。術後は1〜2週間程度の腫れや内出血が生じることがありますが、比較的短期間で回復します。

ハムラ法によるクマ治療

ハムラ法は、ふくらみの原因となる脂肪をくぼみへ移動させ、目の下をフラットな状態に整える治療法です。「脂肪再配置術」とも呼ばれ、脂肪を固定するため再発のリスクが少ないのが特徴です。

靭帯を処理するのでティアトラフ(目の下の凹み)が改善されるため、目の凹みが強い方におすすめの治療法です。

裏ハムラ法は、ハムラ法を経結膜的(目の裏側から)に行う術式です。皮膚を傷つけないため皮膚に傷が出来ません。目の下の凹みが強く、皮膚のたるみも強くない方に適しています。

その他の美容医療によるクマ治療

当院では、クマの種類や状態に応じて様々な治療法をご用意しています。

例えば、ヒアルロン酸注入は、目の下の凹みによるクマに効果的です。凹みを埋めることで影ができにくくなり、クマが目立たなくなります。

また、レーザー治療は茶クマの原因となるメラニンに働きかけ、色素沈着を改善します。ピコレーザーなどの最新機器を用いることで、より効果的に治療が可能です。

PRP療法(自己多血小板血漿療法)も効果的な治療法の一つです。自分の血液から抽出した成長因子を目元に注入することで、肌の再生を促進し、クマの改善につながります。

どの治療法が最適かは、クマの種類や状態、患者様のご希望によって異なります。当院では、まず医師による丁寧なカウンセリングを行い、最適な治療法をご提案しています。

クマを予防するための生活習慣

クマを改善するためのケアも大切ですが、そもそもクマができにくい生活習慣を身につけることも重要です。日々の小さな習慣の積み重ねが、クマのない明るい目元につながります。

私が日頃から心がけているのは、目元への負担を減らすことです。長時間のスマホやパソコン使用を避け、定期的に目を休ませるようにしています。

睡眠と食生活の改善

質の良い睡眠は、クマ予防の基本です。特に午後10時から午前2時までのゴールデンタイムに眠ることで、肌の再生が促進されます。

睡眠の質を高めるためには、寝る前のブルーライトを避け、寝室の環境を整えることが大切です。また、枕の高さも重要で、高すぎる枕は目元に水分がたまりやすくなるため避けましょう。

食生活では、ビタミンCやEを多く含む食品を摂ることをおすすめします。これらは血行を促進し、肌のターンオーバーを助ける効果があります。また、塩分の摂りすぎは水分貯留を引き起こし、むくみの原因になるため控えめにしましょう。

目元ケアの習慣化

毎日のスキンケアに目元ケアを取り入れることも大切です。洗顔後は必ず保湿し、目元専用のアイクリームを使用するとより効果的です。

アイクリームを塗る際は、小指の腹を使って優しくタッピングするように塗りましょう。強くこすったり引っ張ったりすると、デリケートな目元の皮膚にダメージを与えてしまいます。

また、メイクをしっかり落とすことも重要です。特にアイメイクは落としにくいため、専用のリムーバーを使用し、優しく丁寧に落としましょう。こすらずに、コットンを乗せて浸透させてから拭き取るのがコツです。

ストレス管理と適度な運動

ストレスは血行不良を引き起こし、クマの原因となります。定期的にリラックスする時間を設け、ストレスを溜めないようにしましょう。

適度な運動も血行を促進し、クマ予防に効果的です。特に有酸素運動は全身の血行を良くするため、ウォーキングやヨガなどを取り入れるとよいでしょう。

目元のマッサージも効果的です。目の周りを優しく円を描くようにマッサージすることで、血行が促進され、むくみの解消にもつながります。

まとめ:あなたに合ったクマ対策を見つけよう

目のクマは種類によって原因が異なり、それぞれに適した対策方法があります。自分のクマのタイプを知り、適切なケアや治療を選ぶことが大切です。

青クマには血行促進、茶クマには美白ケア、黒クマにはたるみ改善が効果的です。日常のケアでは、十分な睡眠、バランスの良い食事、適切なスキンケア、そして目元への負担を減らす生活習慣が重要です。

メイクでカバーする場合は、クマの種類に合ったコンシーラーを選び、薄く自然に仕上げることがポイントです。より確実な改善を望む場合は、美容クリニックでの治療も選択肢の一つです。

東京美専クリニックでは、切らないクマ取り治療やハムラ法など、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案しています。クマでお悩みの方は、まずは専門医によるカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

クマのない明るい目元は、顔全体の印象を大きく変えます。あなたに合ったクマ対策を見つけて、自信を持って毎日を過ごしましょう。詳しい治療内容やカウンセリングについては、東京美専クリニックまでお気軽にお問い合わせください。経験豊富な医師が丁寧にご説明いたします。

著者情報

東京美専クリニック院長 土田諒平

経歴
大分県出身
京都大学工学部物理工学科 卒業
奈良県立医科大学医学部 卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center 留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

東京大学医学部卒業後、大学附属病院にて形成外科・美容外科の臨床経験を積む。
その後、大手美容クリニックにて年間1,000件以上の施術を担当。
顔面のバランス分析や自然な仕上がりに定評があり、「美しさと調和」の美容医療を提案し続けている。
現在は東京・表参道にある東京美専クリニックにて、院長として診療・施術・カウンセリングを担当。
鼻整形、目元整形、輪郭形成、注入治療などを得意とし、幅広い年代の患者様に対応している。

本記事は、美容外科の現場で多くの施術・カウンセリングを行ってきた経験をもとに執筆しています。
インターネット上の不確かな情報ではなく、医学的知見・現場での実績に基づく情報提供を心がけています。
美容医療に不安を抱える方にもわかりやすく、正確な情報を届けられるよう努めています。
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